長崎市にある県立長崎工業高校は、世界でニーズが高まる「半導体人材」の育成に力を入れています。

関連企業などから講師を招いた出前授業も始まりました。

九州半導体・デジタルイノベーション協議会 神田 誠 技術部長
「半導体を作るのに色々と材料を買わないといけない。どこから買ってどこに入れるか物が流れることをサプライチェーン。そのメインとなる基地を九州にしましょうと(いう展望)」

県立長崎工業高校が2024年度、新たに導入した半導体に関する出前授業です。

17日に行われた1回目の授業では、九州の半導体産業の振興を目指す団体から講師を招きました。

工業化学科の3年生25人は、国内の半導体産業の現状に加えて、日常生活を支える
半導体の役割を学びました。

半導体関連の設備投資は、九州だけでも、ここ3年で約5兆円にのぼるとも言われ、産業を担う「半導体人材」のニーズが高まっています。

そこで、長崎工業高校は2024年度から半導体の素材や性質などの基礎知識から製造方法までを総合的に学ぶ科目を新たにつくりました。

生徒
「初めてだったんですが話が分かりやすくて楽しかった」

生徒
「普段教科書でしか知れないこと以外のことも知れて勉強になった」

半導体関連の出前授業は、11月までに7回開かれる予定で、長崎県内に拠点を置く企業から講師を招きます。