長崎市松山町周辺のスポーツ施設の移転について検討している委員会は、22日の会合で、移転案を2つに絞りました。

22日開かれた委員会には、長崎市の陸上や水泳の関係者、市民団体の代表など18人が出席しました。

長崎市松山町にある市営陸上競技場と市民総合プールは、長崎県が進める長崎南北幹線道路の整備に伴い、再配置の検討が進んでいます。
 
市は今年3月に6つの案を示していました。

委員会では、(1)プールを陸上競技場に移し、陸上の練習場を茂里町の中部下水処理場に設置する案と、(2)陸上競技場はそのままでプールを中部下水処理場に設置する2つの案に絞り込みました。

長崎商工会議所 都市整備委員会 副委員長 谷川 喜一委員
「中部処理場の跡に(陸上)トラックを作る。ここが防災機能も持つ。あわせて、隣のジャパネット新スタジアム、ホテル利用者も公園として使える」

長崎市営松山平和運動公園を守る会 事務局長 井上 秀明 委員
「原爆犠牲者の多く眠る松山陸上競技場を掘り起こすことは、平和を希求する長崎市民、県民の後世に禍根を残すことになりませんか?」

整備費用の問題などから、「プールを陸上競技場に移す案」を支持した委員が多く、
委員会では意見を「中間報告」として、近く長崎市に提出する予定です。