2020年7月の豪雨で被災し、不通が続く肥薩線の復旧を巡り、JR九州は人吉駅から吉松駅までの区間については、将来的に現在とは別の議論の場を設けたいとする考えを示しました。

JRの肥薩線は2020年7月の豪雨で橋桁が流されるなどの被害をうけ、鹿児島県湧水町の吉松駅から熊本県の八代駅までが不通となっています。

現在、JR九州と熊本県、国の3者が復旧に向けた協議を行っていて、JR九州は肥薩線の復旧に向けて、観光と日常利用の2本柱が必要との考えを示しています。

そんな中、JR九州の古宮洋二社長は27日の定例会見で、熊本県の八代駅から人吉駅の区間について議論した上で、残る人吉駅から吉松駅の区間については、鹿児島県と宮崎県も含めた議論の場を別に設けたいとする考えを明らかにしました。

古宮洋二社長
「3県にまたがるので、議論のやり方・方法は変わってくる。八代から人吉まで行って、その中の何割かが向こう(人吉以南)に乗るというのがパターンなので、人吉ー吉松だけで乗る客は極めて少ない。日常使いはほぼゼロ。そういう意味では人吉まで(の議論)があって、それからあっち(人吉以南)という話になる」