甲南高校と鶴丸高校の毎年恒例のスポーツ交歓会、甲鶴戦(こうかくせん)が4月19日開催されました。去年まで連勝が続いていた甲南高校と勝利奪還を狙う鶴丸高校、果たして結果は。

選手宣誓
「仲間を信じ、最後まで全力で正々堂々戦い抜くことを誓います」

晴天に恵まれた4月19日、第54回甲鶴戦が幕を上げました。鹿児島市にある2つの県立高校、甲南高校と鶴丸高校によるスポーツ交歓会で、17の種目で勝敗を競います。過去53回は、甲南高校24勝、鶴丸高校22勝、引き分け6、中止1と甲南高校が勝ち越している状況です。

まずは応援団が迫力ある演舞で選手を奮い立たせます。

それぞれの団長に意気込みを聞くと

甲南高校の応援団長
「勝ち負けにこだわらず、楽しめる甲鶴戦になればいい」

鶴丸高校の応援団長
「ずっと負け続けで、僕らも1年2年と負けてきたので3年こそは絶対僕の代で勝利を奪還して勝ち星をあげようと思っている」

開会式直後、ラグビーの試合で熱戦がスタートです。応援で盛り上げるのは、試合が午後に行われる野球部の生徒たち。その一方で文化部の生徒も、裏で活躍を支えます。

放送部の生徒
「放送部で毎年学校紹介動画を作っていて、その素材用(に撮っている)」

一生懸命試合に臨む選手、そして応援する生徒、学校一丸となって盛り上がりをみせます。

そして迎えた午後。野球の試合は全校応援で行われます。1回表、鶴丸は連続ヒットを放ち4点を獲得して勢いをみせます。
甲南も反撃しますが5回終了時点で6対2と鶴丸がリード。

甲南の男子生徒
「もっと応援して、勝ってほしい」

最後まで甲南は追いつくことができず、試合は7対3で鶴丸が勝利。しかし甲鶴戦(こうかくせん)の総合優勝は、野球を含めた17種目の勝利数で決まります。果たして…。

17種目中10種目で勝利を獲得した甲南高校が、4年連続で優勝を果たしました。

甲南高校3年小幡航太郎実行委員長
「いろんな面で競い合っている存在なので、汗を流して一緒に戦って
友情が深まるのは間違いないと思います」

勝ちと負けがつくものの2校の交流を目的としている伝統の甲鶴戦。共に戦い合った熱い思いは、後輩たちにも引き継がれることでしょう。