新型コロナ5類移行の影響が意外なところで表れました。
修学旅行の誘致などを目的に、行政や観光関係団体で組織される協議会の総会が鹿児島市で開かれ、2023年の県内での修学旅行生の受け入れ状況が2022年を4割近く下回り、6万人余りにとどまったことが報告されました。

2023年の県内での修学旅行生の受け入れ状況は、鹿児島市で開かれた県教育旅行受入対策協議会の総会で報告されました。

それによりますと、2023年、修学旅行で県内の宿泊施設を利用したのは、学校数が延べ649校、宿泊者数は延べ6万60人で、学校数は250校余り、宿泊者数は3万6000人余りと、いずれも前の年と比べて大きく落ち込みました。

データが残る1982年以降では、新型コロナで多くの行事が中止になった、2020年に次いで、2番目に低い数字だということです。

背景には、コロナ禍にあった2022年までは新型コロナの影響で県内の学校が近場で修学旅行を実施し、例年より宿泊者数が増えたのに対し、2023年5月、新型コロナウイルスが5類に移行したことで、県内の学校の修学旅行の行き先が県外に戻ったことなどがあると考えられています。

種子島あらきホテル 荒木政臣専務
「鹿児島の良さをどう見せていくのかが大事。そのような活動を積極的に行い、
鹿児島県下で修学旅行生に来てもらえるよう一緒になって頑張りたい」

県教育旅行受入対策協議会 中原明男幹事長
「鹿児島から他方面に(修学旅行を)変えた学校は、なぜ他方面を選んだのかを
しっかりと分析して対策をしていくことが一番大事だと思う」