1993年の8・6豪雨災害で大きな被害を受けた国道10号で、大雨などの際に道路を通行止めにする遮断機の操作訓練が行われました。

「連続雨量が200ミリを超えました。遮断機を下ろしてください」

坂口輝記者
「道路の遮断機が降ろされました。通行止めにすることで土砂崩れなどの被害を事前に防ぐことができるということです」

死者、行方不明者49人を出した8・6豪雨災害。この災害で大きな被害を受けた国道10号では、鹿児島市の仙巌園前から鹿児島県姶良市重富地区までの区間に、遮断機が設けられています。

遮断機は、土砂災害による被害を最小限に食い止める目的で、連続雨量が200ミリに達した場合などに下ろされます。

これから梅雨や台風シーズンが本格化するのを前に、23日は九州地方整備局鹿児島国道事務所の職員らが手動で遮断機を下ろす訓練を行いました。

鹿児島国道事務所・溝口小梅さん
「このような訓練は、日頃からの防災意識を高める訓練で、大変有意義な時間だった。通行止めを行う際には、こちらからも情報提供を心がけていきたい」

この区間は2023年8月、台風による波の影響を考慮して約24時間、通行止めが行われたということです。