7月7日投開票の鹿児島県知事選挙には、届け出順に元県議会議員の米丸麻希子候補、市民団体共同代表の樋之口里花候補、現職の塩田康一候補のいずれも無所属の3人が立候補しています。

KTSライブニュースでは届け出順に、候補者の素顔に迫るシリーズをお伝えしています。

2回目は市民団体共同代表の樋之口里花候補です。
樋之口候補は街頭活動を中心に自らの考えを有権者に訴えています。

午前8時半、自宅から出てきた樋之口里花候補は、足早に迎えの車に乗り込みました。普段は自ら車を運転する樋之口さんですが、知事選の告示以降は選挙事務所のスタッフの車で移動するようになりました。

そのことに樋之口候補は「責任を感じる」と話します。

樋之口里花候補
「17日間を事故なく元気に乗り切らなくちゃ、という責任を感じています」

2018年の樋之口候補。

樋之口里花候補(2018年)
「この窓口無料制度は全国ではほとんどの自治体が廃止している」

樋之口候補はこれまで、子供医療費の窓口無料化を求める署名集めなど、弱い立場の人々の声を行政に届ける活動を、仲間とともに展開していました。

樋之口里花候補(2019年)
「本当に重く受け止めていただきたい」

何度も行ってきた行政への要請活動は、樋之口候補が今回の知事選に出馬する、ひとつのきっかけになっています。

樋之口里花候補
「長年届けてきました、声を。だけどなかなか実現しない。自分が知事になって実現する道を開きたいと考えている」

そんな考えを持つ樋之口候補の出馬は、現在、スタッフとして樋之口候補を支える人たちにとって朗報だったといいます。

選挙事務所女性スタッフ
「今度の県知事選で誰に入れるか迷っていましたが、樋之口さんが立候補すると聞いて『やった!』(票を)入れる人ができました」

選挙事務所男性スタッフ
「今まで行政が届かなかった問題を考えて行動してきたという側面があるので、樋之口さんが『私が出るよ』と決めたことは重要なことと思いました」

とはいえ、知事選に限らず選挙そのものが初挑戦の樋之口候補。
知名度は他の2人の候補と比べ、決して高いものではありません。
それだけに選挙カーで街を巡る時間は、有権者に自分を知ってもらうための貴重な時間です。

樋之口里花候補
「くまなく人を探しています。誰かと目が合わないかなという感じで人影を見つけたら手を振る、そんな感じで」

そんな樋之口候補に、この日、うれしい再会がありました。
かつて、熊本県の同じ職場で働いていた同僚たちが、熊本から応援に駆けつけてくれたのです。
託された横断幕には、樋之口候補への激励コメントがびっしりと書き込まれていました。

樋之口里花候補
「もらっていいの?事務所に飾るね。本当に感謝です。頑張るから。勝ちますから」

樋之口候補の元同僚(熊本)
「何事にも一生懸命で、こうと思ったらずっと突っ走るような感じで、芯のしっかりした人なので、すごく頑張っているなとうれしい」

午前中、5カ所で街宣活動をこなした樋之口候補。
友人の家でとるこの日の昼食メニューはハンバーグでした。

樋之口里花候補
「食事が本当にいつも楽しみです。皆さんの愛情いっぱいのお食事をいただいて一日の体力、栄養を補っています」

張りつめていた気持ちが和らぐ時間です。

樋之口里花候補
「やわらかいね、おいしい!」

「知事選」という厳しい戦いに身を投じること。
その意義について、樋之口候補はこう話します。

樋之口里花候補
「会ったことのない方々に『鹿児島県の今はこういう状況ですよ』と伝えられるし、自分がどうしたいということも伝えられる。聞いてほしいな、って」

長年にわたって弱い立場の人たちの声を聞き、それを行政に届けてきたという自負。
それを心の拠り所に樋之口候補は知事選を戦います。

樋之口里花候補
「困っている人たちが、見えない所で置き去りにされていると感じます。皆さん、一緒に鹿児島県政をこの選挙で変えていきましょう」

鹿児島テレビではホームページ、アプリに県知事選挙特設サイトを開設し、3人の候補に行った政策などのアンケートや関連のニュースを掲載しています。こちらもぜひご覧下さい。