今年もカンテレのアナウンサー諸氏による朗読会が行われることになった。この3年間コロナ禍でお客様を入れずに配信のみでやったり、感染対策として演者はできるだけ1人か2人にしたり。2人でも同じ場所にいないようにお互いに手紙を送り合って読むというスタイルをとってみたりと、工夫を重ねて続けてきた朗読会である。

プロの劇団でも定期公演がある事で、本人たちの気持ちが違うものだが、アナウンサー諸氏はどう思っているのだろうか。「表現力の勉強になります」とか言ってくれるが、お世辞かもしれない。あまり褒められていい気になるのはやめよう。

ともかく今年はコロナが5類になり、4年ぶりにフルでお客様をお迎えしてやれる事になった。そうなったらテーマは「復活のパワー」みたいなものが1番だ。そして、一本の作品に何人も出てるという贅沢さもお見せしたい!という事で今まで上演した名作「走れメロス」(太宰治)「賢者の贈り物」(オー・ヘンリー)をお届けする。

そして、ジュリエットの乳母から見た「ロミオとジュリエット」これは1人語りのスタイルで、私が書いた。太宰治とオー・ヘンリーと私。めちゃくちゃ大それたラインナップである。大丈夫か、わかぎゑふで?とも思うが、やるからにはキチンとやりたいと思う。

「走れメロス」のメロスは10年前にも読んでくれた林アナが再挑戦してくれる。男同士の友情を描いた物語だが、暴君の王の元に友達を人質に置いて、3日の猶予を貰い、妹の結婚式に出て、戻ってくるというシンプルなストーリーだが、3日目の日没までに戻らないと友の命がなくなるという設定のため、必死で走り帰るメロスをつい応援したくなる作品だ。

林アナはめちゃくちゃやる気で、3ケ月ほど前に「今回、本気で取り組むので、今からメロスの身体作ります」と公言し、本当にシェイプアップしてくれている。おまけに本を丸暗記して、俳優顔負けのチャレンジ中だ。た、頼もしいけど仕事に支障がないようにね、林アナ!

それから私の書いた斜め読みシェークスピア、ジュリエットの乳母役は関純子アナを指名した。1人語りで「ロミオとジュリエット」のストーリーを全て分からせないといけないわけで、これはもう他のアナウンサーさんには任せられない年輪と、テクニックが要る。関アナの女優並みのパフォーマンスに乞うご期待である。

「賢者の贈り物」は若い夫婦のクリスマスの物語。質素な生活をしているが、お互いになんとか相手にプレゼントをしたいと奔走して、大切な物を売ってしまうのだが、それ以上に大事な愛を確認しあうという物語。

この夫婦は竹上アナと新実アナに読んでもらう事になった。もちろん他のアナウンサーさんたちも色んな役で登場するので、名作を堪能しに来てください。お待ちしてます。