「北里記念館」24年度入場者数倍増 新千円札発行追い風 大河ドラマ実現も計画

熊本日日新聞6/3(火)11:45

「北里記念館」24年度入場者数倍増 新千円札発行追い風 大河ドラマ実現も計画

2024年度に約7万7千人が訪れた北里柴三郎記念館=26日、小国町

 熊本県小国町出身の世界的細菌学者、北里柴三郎の功績を紹介する「北里柴三郎記念館」の2024年度の入館者数が、前年度比2・4倍の約7万7千人となった。柴三郎の肖像画の新千円札発行が追い風となった。町は次の一手として、柴三郎を主人公にしたNHK大河ドラマの実現を計画。今夏の委員会設立に向け、準備を進めている。

 記念館は1987年設立。柴三郎が地域の子どもたちのために建てた北里文庫や、来客をもてなす貴賓館、少年時代を過ごした生家の一部がある。23年9月には、柴三郎の生涯を動画で紹介する上映室を備えたシアターホールを新設。そうした効果で、24年度は60代以上の団体客を中心に客足が伸びた。25年度も4〜5月は昨年度並みで推移しているという。

 5月下旬の日曜日、天草市から団体で記念館を訪れた農家の横山敬子さん(64)は「大切な仕事をされた人だと思った」と話した。

 柴三郎のひ孫で、記念館の館長を務める北里英郎さん(68)は「新札発行のブームで終わらないよう、リピーターを増やす取り組みが必要」と話す。記念館では、新札発行から1周年となる7月3日に、電子顕微鏡で実際の破傷風菌を見る新たなコンテンツを公開。柴三郎が病原菌を発見したペストについて学ぶ展示も始める。

 「新札効果」を持続させようと、町は柴三郎を主人公にした大河ドラマの実現に向け委員会設立に動き始めた。ゆかりのある医学界や自治体、企業などと連携し、情報発信や受け入れ態勢の整備を進める計画。専用ホームページ上での署名活動も予定している。

 北里館長は「柴三郎が信念を持って真っすぐ生きた人生は、人々に夢と希望を伝えられる。大河ドラマになり得る人物だ」と期待を寄せる。(田代智也)



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