本使ったゲームで苓北町の魅力体感 熊本県職員ら制作 6月下旬からスマホアプリも
熊本日日新聞6/4(水)11:45

「漣の向こう側」を手に登場人物を演じる苓北町の職員ら=20日、同町
熊本県苓北町出身で熊本県職員の黒瀬琢也さん(54)=熊本市中央区=と、埼玉県の体験型コンテンツ制作団体が、本を使って楽しむゲーム「漣(さざなみ)の向こう側」を制作した。早ければ6月から順次、全国4カ所のボードゲームカフェに配本する。スマホアプリ版も開発した。町は特産品や観光地の認知度向上、関係人口の創出につなげたい考えだ。
ゲームはA5判約100ページ。6人のプレーヤーが本を小説のように読み、登場人物になりきって会話をしながら物語を進める。プレーヤーがゲーム中に示される選択肢から選んだ行動で、物語の展開や結末は異なる。プレー時間は3時間ほど。
ストーリーは、謎の女性の導きで旅に出た東京に住む6人の大学生が、苓北町とのつながりを発見していく、というもの。町の特産品であるヒオウギガイや富岡城などの観光名所が登場し、「ゲームを通して町を好きになってもらう」(黒瀬さん)狙い。今回のゲームは「導入編」で、現在、町を舞台にした「完結編」を制作中。
現在、熊本県内で遊べる店はないが、6月下旬からスマホアプリ「uzu(ウズ)」内で課金し、6人そろえば遊ぶことができる。
黒瀬さんは、県職員の研修で取り組んだ感染症の流行などを想定した机上訓練で、体験型コンテンツの魅力を実感。以前から地元に貢献したいという思いを持っており、昨年2月ごろからゲームの構想を練り始めたという。
5月20日は町職員ら6人がゲームを体験。コンテンツ制作団体のメンバーが、BGMや迫真の進行で会場の雰囲気を盛り上げた。職員らは「抵抗感なく物語に入り込めた」「キャラクターに感情移入した」などと感想を述べた。
苓北町の山﨑秀典町長は「ゲームを通して町の魅力が伝わり、町を訪れる若者が増えてほしい」と期待した。(石井颯悟)





