誕生から22年トヨタ「プリウス」なぜ世界中で人気に? HV車の代名詞となった歴史とは

誕生から22年トヨタ「プリウス」なぜ世界中で人気に? HV車の代名詞となった歴史とは

いまや、ハイブリッド車の代名詞的存在となった、トヨタ「プリウス」。2019年上半期(1月から6月)においても、軽自動車を除いたなかで1位に君臨しています。そんなプリウスはどんな歴史を持っているのでしょうか。

 2019年上半期(1月から6月)の登録車販売台数ランキングにおいて、7万277台を記録して1位になったのがトヨタ「プリウス」です。

 プリウスといえば、トヨタを代表するハイブリッドモデルとして世界中で人気ですが、その歴史はいまから22年前の1997年まで遡ります。いまや国民車ともいえるプリウスですが、どんなクルマなのでしょうか。

 初代プリウスは1997年に登場します。「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーが印象的な、世界初となる量産型ハイブリッド車として世に送り出されます。

 当時のテレビCMには、手塚治虫氏がポートレートで登場し、「環境」や「未来的」をテーマに、非常にファンタジックな印象が残っています。

 初代プリウス登場時の資料によると、「燃費を従来のガソリンエンジン車に比べ2倍に(10・15モード走行28km/L)に向上」とあり、当時の燃費性能の常識を変えたといわれています。

 また、驚異的だったのは価格でした。当時はハイブリッドシステムは開発や製造に莫大な費用がかかり、「売れば売るほど赤字が出る」といわれていましたが、初代プリウスは215万円で販売されました。

 当時、同時期に販売されていた人気車種である同社の8代目「カローラ」が最高グレードでも180万円であったことから決して安くはなかったものの、ハイブリッドカーとしては驚くべき安さだったといわれています。

 初代プリウスは、1997年12月から2代目登場時期の2003年8月までで、約12万台を売り上げました。

 2003年に登場した2代目プリウスは、初代の4ドアセダンから5ドアハッチバックへ、ボディスタイルが大きく変更されました。

 特徴的なのは、「トライアングルシルエット」と呼ばれる、横から見るとおむすび形のスタイリングで、これは後の3代目、4代目プリウスや「プリウスα」、「アクア」にも引き継がれるデザインとなりました。

 2代目プリウスの燃費性能は、10・15モード燃費で最高35.5km/Lとなっており、初代がマイナーチェンジや一部改良を重ねて、10・15モード燃費で最高31.0km/Lまで伸ばした燃費をさらに上回る数字を記録しました。

 また、縦列駐車時などのステアリング操作を補助するインテリジェントパーキングアシストやEVドライブモードなど先進の電子制御システムを世界で初めて採用しています。

 さらに、当時は世界的にエコ志向が高まり始めていた時期でもあり、ハリウッドスター達がプリウスに乗ることを一種のステータスとして捉えていた時代でもあります。

 その影響もあって、2代目プリウスが登場した2003年9月から3代目登場時期の2009年4月までに約119万台を売り上げました。プリウスという存在を一気に広めたモデルといえるでしょう。

売れて、売れて、売れた、3代目プリウス

 2代目で高まったプリウス人気を一気に爆発させたといわれているのが、この3代目プリウスです。

 2009年4月に施行された「エコカー減税政策」の追い風もあり、発売開始から約1か月間の受注台数は月販目標の1万台の18倍にあたる約18万台を受注します。さらに、納車は最大で約10か月以上待ちという時期もありました。

 燃費性能も進化を続け、10・15モードで最高38.0km/Lを記録しています。

 3代目プリウスは、発売開始の2009年5月から4代目へとバトンタッチする2015年11月まで、約227万台を売り上げました。

 3代目プリウスの発表当時、チーフエンジニアの大塚明彦氏は、次のように話しています。

「3代目プリウスに課せられた大きな使命は、ハイブリッド車が次々と登場するなか、『ハイブリッド=トヨタ』という評価と実績を更に確固たるものにすること。(中略)これからのハイブリッド車の新たな指標となり、さらに多くの方々にお乗りいただける1台となることを願っています」

 この言葉どおり、「ハイブリッドといえばプリウス」という評価を獲得した1台になったといわれています。

 現行の4代目プリウスは2015年に登場します。従来の「トライアングルシルエット」は継承しつつ、それ以外のデザインは大きく変貌を遂げました。

 4代目プリウスチーフエンジニアの豊島浩二氏は、「4代目となる新型プリウスは、『TNGA』というクルマづくりの構造改革により、プラットフォームをはじめとするすべてを『ALL NEW PRIUS』として開発しました」とのコメントを発表しており、トヨタ自身も述べているように「攻めのモデルチェンジ」となっているのが特徴です。

 燃費性能は、より実燃費に近づけた新たな燃費基準であるJC08モード走行燃費で、最高40.8km/Lを記録しています。

 3代目がJC08モード走行燃費で最高32.6km/Lであったのと比べると、4代目もさらに燃費性能を伸ばして登場しました。

 なお、4代目プリウスは、登場時の2015年12月から2019年6月までで約85万台を販売しています。

 ほかのクルマと比較すると順調な売れ行きですが、「プリウスとして」は苦戦しているという意見もあります。

 日本自動車販売協会連合会の販売統計によると、登場後の2016年は年間24万8258台を売り上げていますが、2018年では11万5462台と失速しているのは明らかです。

 しかし、不調といえど2018年の新車販売台数ランキング(軽自動車を除く)では、3位に位置しており、さらに2018年のマイナーチェンジ直後、2019年1月から2019年6月のランキングでは7万277台を販売し再び1位に返り咲いています。

 プリウスとは、ラテン語で「〜に先駆けて」という意味を持ちます。国内だけでなく世界中の自動車の「先駆け」として革命的なカーライフを提供してくれたプリウスですが、この先の未来もつねに「先駆け」という存在で、第一線を走り続けてほしいものです。


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