日産「エルグランド」のマイナーチェンジモデルが2020年10月12日に発売されましたが、ユーザーの反響はどうだったのでしょうか。

見た目が大変身、新規ユーザーも興味津々?

 日産の高級ミニバン「エルグランド」は、2020年10月12日にマイナーチェンジがおこなわれました。
 
 2014年のビッグマイナーチェンジ以来の変更ですが、ユーザーからはどんな反響があったのでしょうか。

 大きな変更点は、フロントグリルのデザインです。

 従来のハイウェイスターが横基調のグリルだったのに対し、緻密なドットが敷き詰められたデザインへと変更されました。

 近年のミニバンでよく見る「オラオラ顔」に近い存在感のあるフロントマスクとなっています。

 また、そのほかにもインテリアデザインやグレード体系が変更されたほか、ボディカラーの追加や、安全装備では「360°セーフティアシスト」が全車標準装備になっています。

 2014年のビッグマイナーチェンジ以来、6年ぶりとなるマイナーチェンジですが、ユーザーからはどんな反響があったのでしょうか。

 ビッグマイナーチェンジ発表時、当時の副社長であった片桐隆夫氏は以下のように述べました。

「エルグランドは、日本市場において高級ミニバンという新しい領域を確立して頂点に君臨した初代から、常にパイオニア精神を持ち、お客さまに新しい価値を提供し続けてきました。

 移動空間としての快適さと、たぐいまれなる動力性能を併せ持つ、魅力的なクルマです」

 この言葉からも、エルグランドは広い室内空間と高い操縦性能を併せ持つ最上級ミニバンとして位置づけられていることがわかります。

 今回のマイナーチェンジまでの売れ行きについて、日産の販売店スタッフは以下のように話します。

「高級モデルとあって、毎月バンバン売れるというモデルではありませんが、常にコンスタントな需要があるのが特徴で、流行に左右されず、好む人が好む、という印象です。

 また、法人利用が多いのも特徴で、初代から現行モデルまで長らく使って頂いている企業もいらっしゃいます」

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 エルグランドは、自販連が発表する軽自動車をのぞく新車販売台数ランキングにおいて、トップ50に入るか入らないかといった販売台数です。

 毎月500台から700台ほど売れているとされていますが、ライバルとされるトヨタ「アルファード」と比べるとおよそ10分の1以下となっており、決して大ヒット車種とはいえないでしょう。

 しかし、固定ファンや法人利用は多く、同スタッフによれば「個人と法人に限らず、エルグランドに乗る人はずっとエルグランド」という傾向があるとのことです。

肝心なユーザーの評価はどう?

 では、エルグランドは、今回のマイナーチェンジを受けてユーザーからどんな評価を得たのでしょうか。前出の日産販売店スタッフは以下のように話します。

「マイナーチェンジ後、展示車や試乗車はあるのか、という問い合わせが以前よりも増えました。

 当店ではまだ試乗車のナンバー登録が済んでいないのですが、すでに数件のご予約を頂いています。

 そして、これまでエルグランドは比較的年齢の高い人から人気がありましたが、今回は若い人からも問い合わせがあります。

 そのなかで、『みんなアルファードに乗っているから、差別化のためにエルグランドにしたい』という人がいたのを覚えています。

 爆発的に販売が伸びているワケではありませんが、注文が増え、納期も2020年1月ほどまで伸びているグレードもあります。

 固定ファンの多かったエルグランドに新しい風が吹いているのでは、と期待しています」

 前出のスタッフによれば、なかでも人気なのは2.5リッターの2トーンカラーモデルとのことです。

 2トーンカラーといえば、近年はミニバンをはじめコンパクトカーやSUVにも採用されている人気デザインのため、新型エルグランドでも注目を集めているようです。

 また、ライバルのアルファードが販売好調なことが功を奏し、「みんなと違う」高級ミニバンを欲しているユーザーが見受けられます。

 これまでは、「アルファードは成功車、エルグランドは失敗車」という低い評価を得ることもあったエルグランドですが、ライバルがいたおかげで自身も売れ行きを伸ばす、光と影のような存在になっているようでした。