トヨタの中国の合弁企業である一汽トヨタは、広州モーターショー2020で新型「アリオン」を発表しました。日本のアリオンとは別モデルのようですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

新型「プレミオ」と新型「レビンGT」が登場!

 トヨタの中国の合弁企業である一汽トヨタは、広州モーターショー2020で新型「アリオン」を発表しました。2020年12月時点で、日本では旧型のアリオンが販売されていますが、いったい新型アリオンとはどのような点が異なるのでしょうか。

 日本におけるアリオンの歴史は、同社の中型セダン「カリーナ」の後継車として2001年に発売された初代モデルから始まります。その後2007年に2代目モデルが登場。2度のマイナーチェンジを経て、現在も販売されています。

 一方、一汽トヨタが今回発表した新型アリオンは、日本や中国のみならずグローバルに販売されている「カローラ」をベースにしたモデルとなります。

 日本のアリオンと中国の新型アリオンにはどのような違いがあるのか、中国仕様のカローラと交えて比較していきます。

 日本のアリオンは、兄弟車として「プレミオ」を持つセダンです。

 プレミオの前身モデルとなる「コロナプレミオ」および「コロナ」は非常に長い歴史を持ち、初代コロナ(初代トヨペット・コロナ)が登場したのは1957年に遡ります。

 アリオンの前身モデルとなるカリーナの初代が登場したのも1970年ということで、歴史は非常に長いです。

 一方、中国で発表された新型アリオンは、日本のアリオン/プレミオとは直接関係のないモデルで、中国のラインナップにおいてはカローラの上位車種にあたります。

 また、新型アリオンには兄弟車として新型「レビンGT」が存在しますが、新型アリオンが一汽トヨタのモデルであるのに対し、新型レビンGTはもうひとつの中国の合弁会社である広汽トヨタが手掛けるモデルです。

 一汽トヨタと広汽トヨタのラインナップを見ると、トヨタブランドの兄弟車をそれぞれ売り分けているケースが多く、中国仕様の「カローラ」の場合でも一汽トヨタは中国仕様のカローラとして販売し、広汽トヨタは兄弟車の「レビン」として販売する、といった具合です。

 新型アリオンはオリジナルのフロントグリルが与えられ、ヘッドライトなどには中国仕様のカローラとの共通性も感じられる一方、新型レビンGTはベースのレビンに近いフロントフェイスが与えられました。

ホイールベース50mm延長で2750mmに変化

 日本のアリオン/プレミオの現行モデルは「5ナンバーセダンの完成形」を目指し、5ナンバーサイズを維持しつつもゆったりとした室内空間を実現。

 先代モデルから室内長は80mm、室内幅は55mm拡大され快適性が高まっています。ホイールベースは2700mmです。

 一方、新型アリオン/レビンGTは、前述のとおりTNGA技術が注入された12代目カローラがベース。この代から全世界で基本設計が統一されただけでなく、ナローボディが採用された日本仕様も含め、3ナンバーボディとなっているのが特徴です。

 そのうえで、中国を含む海外仕様のカローラのホイールベース(2700mm)を50mm延長し、2750mmというロングホイールベースを実現。横から見ると、リアドアの長さが若干長くなったデザインとなっています。

 日本のアリオン/プレミオに搭載されるエンジンは、1.5リッター直列4気筒ガソリンと1.8リッター直列4気筒ガソリンの2種類。過去には、2リッター直列4気筒ガソリンエンジン搭載車も存在しました。

 一方、新型アリオン/レビンGTに搭載されるのは、TNGA技術が投入された2リッター直列4気筒エンジンとなります。

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 日本のアリオンと中国の新型アリオンは、完全に異なる設計の別モデルではあるものの、カローラより上級なセダンという点で共通するセダンです。

 2007年の登場から丸13年が経過した日本のアリオン/プレミオに、今後どのような動きがあるのか注目されます。