仏ルノーは2021年4月7日、新型「エクスプレス」の乗用モデルを世界初公開した。

全幅1775mmと新型カングーよりも144mm車幅が狭い

 仏ルノーは2021年4月7日、新型「エクスプレス」の乗用モデルを世界初公開した。

 新型エクスプレスは全長4394mm×全幅1775mm×全高1842mm、ホイールベースは2812mmというサイズの2列5シーターミニバンだ。2021年5月に欧州を除く市場で発売される。

 エクステリアは全体的に力強く、ダイナミックなデザインとなっている。ヘッドライトにはルノーブランドの特徴になるCシェイプのLEDライトを採用、クロームを多用し洗練された雰囲気を醸し出している。またボンネットの形状を見直し、空力特性を向上。燃費も改善されているという。

 室内では、同セグメント最大となる800リッターの荷室容量を確保しているのが特徴だ。バックドアは観音扉式を採用している。また開口部が716mmとセグメントでもっとも広いスライドサイドドアを持ち、車内へのアクセスは容易となる。フルサイズの5シーターで、後席は左右可倒式のベンチシートとなる。

 搭載エンジンは、ガソリンが1種類とディーゼルが1種類の計2種類。ガソリンは1598ccの直列4気筒「1.6SCe110」で、最高出力110ps・最大トルク156Nmを発生。トランスミッションは5速MTを組み合わせる。170km/hの最高速度と0-100km/h加速11.6秒というパフォーマンスを誇る。

 ディーゼルエンジンは1461ccの直列4気筒ディーゼルターボ「1.5dCi95」で、95ps・220Nmを発生。トランスミッションは6速MTを組み合わせ、最高速度は160km/h、0-100km/h加速は12.2秒となる。

 ルノー・スモールバンのコマーシャルディレクター、ジャン・ルイ・ヴィーデマン氏は「新型エクスプレスは、ルノーブランドの特徴を採用し、ヨーロッパ以外の国際市場を対象としています。頑丈でありながらダイナミックなデザインで、クラス最大の荷室容量とあらゆるニーズを満たすための収納コンパートメントを誇っています。実用的なレイアウトは、ビジネスでもファミリーでも使い勝手がよいクルマです。すべてを兼ね備えたモデルです」とコメントする。

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 従来は乗用車の「カングー」と商用車の「カングーエクスプレス」の2車種での展開だった。そのなかでもショート/標準/ロングの3つのボディサイズが用意されていた。

 それが新型では、乗用車の「カングー」と「エクスプレス」、商用車の「カングーバン」「エクスプレスバン」と4車種に増えて展開されることになる。

 ちなみに新型カングーは、2021年3月30日に登場している。今回登場した新型エクスプレスとその新型カングーの大きな違いは、ボディサイズだ。

 新型カングーは全長4486mm×全幅1919mm×全高1838mm、ホイールベースは2716mm。つまり新型カングーのほうが新型エクスプレスよりも全長は92mm、全幅は144mm大きいことになる。逆に全高は4mm、ホイールベースは96mm新型エクスプレスのほうが大きい。

 現行カングーが全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mm、ホイールベースが2700mmなので、新型カングーは全長が約200mm、全幅は約90mm、全高は約30mm、ホイールベースは約15mm、それぞれサイズアップしている。

 一方の新型エクスプレスは、現行カングーと比較すると全長が約115mm増え、全幅は約55mmマイナス、全高は約10mm高くなっている。ホイールベースは約110cm延長している。

 また新型カングーはフランス・モブージュ工場で製造され、おもに欧州市場で販売される予定だが、新型エクスプレスはモロッコ・タンジール工場で製造され、欧州を除く各国で販売される予定になっている。

 新型カングーは全幅が1919mmと、日本市場においてはあまりにも大きすぎるのではないかという声が多数寄せられている。その一方で、この新型エクスプレスは全長こそ現行カングーよりも115mmほど延長しているが、全幅は小さくなり、さらにADAS(先進運転支援システム)も採用されている。

 もしかするとこの新型エクスプレスが、日本において「新型カングー」としてデビューする可能性もある。ちなみにルノー・ジャポンは「まだなにも決まっていません」とコメントしている。