ホンダは、2021年2月18日に2代目となる新型「ヴェゼル」を世界初公開しました。同年4月に発売予定といわれていますが、ライバル車を販売する各社の反応はどうなっているのでしょうか。

新型ヴェゼル発売目前か? 各社の反響はいかに

 ホンダは、新型「ヴェゼル」をユーザーのもとへ店舗ごと届ける試乗イベント「VEZEL e:HEV “YOUR POP UP STORE”」の模様を2021年4月20日に公式YouTubeで公開しました。

 正式発売が徐々に近づいていると見られるなかで、新型ヴェゼルのライバル車を販売する各社では、どのような反響があるのでしょうか。

 国内市場において、初代ヴェゼルは、「ジャンルの枠を超えSUVのもつ力強さ」「クーペのあでやかさ」「ミニバンのような使いやすさ」などのコンセプトをもって2013年12月に発売されました。

 その後、2014年、2015年、2016年、2019年と4度のSUV王者に輝いています。

 そんなホンダの主力SUVとなるヴェゼルが8年ぶりにフルモデルチェンジして2代目になるのです。

 すでに2021年2月18日のワールドプレミアでは、デザインやグレード展開、パワートレイン、特徴的な機能などの概要が明らかになっています。

 また、ホンダ販売店によると「2021年3月15日より先行受注を開始しており、既存や新規のお客さまからお問い合わせを多くいただいています」と話すなど、注目度が高いようです。

 外観デザインは、フロントにボディとの一体感を高めた同色グリルを採用。

 リアでは、使い勝手のよいゲート開口、ハンドルの位置を造形のなかに自然に組み込み、美しさと機能性の両立を目指したといいます。

 内装デザインは、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考えに基づく、視線移動の軽減や動線に沿った操作類の配置を採用しました。

 また、ワールドプレミア時にはボディサイズなどは明らかにされていませんが、チーフエンジニアは次のように説明しています。

「ボディサイズ自体は、初代ヴェゼルと同等です。

 しかし、後席空間と荷室空間はより広く感じられるように、後席シートの背もたれ角度などを見直して、ひざ周りや頭上に余裕を持たせました。

 また、最近ではコンパクトSUVジャンルに各社がさまざまなモデルを投入していますが、ホンダでは新型ヴェゼルをBセグメントSUVとして定義しています。

 しかし、市場内ではCセグメントSUVのボディサイズと比べられることも多く、競合車の間に位置するようなサイズ感も強みだといえます」

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 では、4度の王者となったヴェゼルのフルモデルチェンジについて、ライバル車を展開するトヨタや日産、マツダではどのような反響があるのでしょうか。

 首都圏のトヨタ販売店は次のように話しています。

「3月末くらいからヤリスクロスと新型ヴェゼルを比較検討されるお客さまが増えている印象です。

 トヨタにはライズ、ヤリスクロス、C-HRというコンパクトSUVをラインナップしています。

 かつては、C-HRと比較されるお客さまが多かったですが、現在ではほとんどがヤリスクロスと比較されているようです。

 営業的には、新型ヴェゼルの注目度が高いほどヤリスクロスへの関心も高まる傾向にあると思いますので、盛り上がっていただければ良いのかなと思います」

 一方で、日産の販売店ではどのような反響なのでしょうか。

「日産では、2020年6月にキックスを発売しております。

 当初はガソリン車や4WD仕様が無いことに対する声がありましたが、最近ではハイブリッド車となるe-POWER仕様の魅力は浸透したこともあり、お客さまからの試乗予約も多くいただいています。

 新型ヴェゼルに関しては、ハイブリッド車を中心にしていくと聞いていますので、そのあたりはキックスと競合するのかもしれません。

 実際に新型ヴェゼルと悩まれている人はいますので、正式発売以降では今後もそのようなお客さまが増えるかもしれません」

新型ヴェゼルはどう展開? コンパクトSUV多いマツダは?

 新型ヴェゼルでは、初代ヴェゼル同様にガソリン車とハイブリッド車を展開。

 パワートレインは、1.5リッターエンジン+CVTを搭載するガソリン車。

 そして、モーター走行を中心にさまざまなドライブシステムを使い分ける2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したハイブリッド車が設定されます。

 新型ヴェゼルのグレード展開について、商品企画課の担当者は次のように説明しています。

「新型ヴェゼルでは、e:HEVを主軸としてグレードを設定しました。

 主な訴求グレードとなるのは、『e:HEV X(2WD/4WD)』『e:HEV Z(2WD/4WD)』です。

 また、遊び心のある世界観を表現した『e:HEV PLaY(2WD)』は、内外装にホンダのアクセントカラーを配置しています。

 ガソリン車を好むお客さまには、『G(2WD/4WD)』を設定しています。

 しかし、今回は先代ヴェゼルから進化したe:HEVを体感していただきたく、ガソリン車は1グレードのみとなりました」

 このように、ハイブリッド車が中心となる新型ヴェゼルに対して、ディーゼル車を設定するマツダではどのような反響なのでしょうか。

 マツダは、国内市場において「CX-3」「CX-30」「MX-30」というコンパクトSUVをラインナップ。

 CX-3とCX-30では、ガソリン車とディーゼル車を設定。コンパクトSUVでは唯一のディーゼル車です。

 また、マイルドハイブリッド車としてMX-30をラインナップし、電気自動車も設定されています。

 こうしたトヨタ、日産とは異なるパワートレインを展開するマツダでは新型ヴェゼルの登場でどのような反響があるのでしょうか。

「新型ヴェゼルが近々発売されるという話は聞いています。

 車格としてはCX-30が競合となり、いくつか比較検討されている例は聞いています。

 ただし、CX-30を検討されるお客さまでは月々の燃料費を抑えられるディーゼル車を気になって検討されることが多いです。

 そのため、新型ヴェゼルの登場による大きな影響はあまりないと思います」

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 昨今では、国産ブランドのみならず輸入車ブランドからもコンパクトSUVが続々と登場しています。

 そうしたなかで、新型ヴェゼルがフルモデルチェンジすることになりますが、5度目のSUV王者に輝くことは出来るのでしょうか。