ニスモは、日産がイタルデザインと共同開発した限定モデル「Nissan GT-R50 by イタルデザイン」に搭載する高性能エンジンとトランスアクスルを開発しました。

レースエンジン開発のノウハウを活用

 ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)は、高性能なエンジンとトランスアクスルを開発し、日産がイタルデザインと共同開発した限定モデル「Nissan GT-R50 by イタルデザイン」へ提供すると発表しました。

 日産「GT-R NISMO」をベースにしたGT-R50 by イタルデザインは、1969年に初代が登場したGT-Rブランドと、数々のコンセプトカーの製作や名車のデザインを手掛けてきた「イタルデザイン」がそれぞれ2019年、2018年に生誕50周年を迎えたことを記念するモデルです。

 最大50台の限定生産が予定されており、価格は90万ユーロ。日本円で約1億1720万円という超高額な価格設定となっています。

 日産デザインヨーロッパ・アメリカがデザインを担当し、イタルデザインにより製造されます。

 GT-R50 by イタルデザインに求められる高い性能と信頼性および排出ガス規制を達成するため、ニスモは日産テクニカルセンター(NTC)と協力して開発をおこないました。

 エンジンは、FIA GT3仕様の「GT-R NISMO GT3」に搭載されているレース仕様のVR38型エンジンおよび他のレースエンジン開発のノウハウを活用して、ターボチャージャーやピストン、コンロッド、クランクシャフト、フューエルインジェクター、カムシャフト、触媒など、オリジナルに対して約12%の部品を新規に開発。

 また、トランスアクスルは、ニスモの長年にわたるロードカー向けパフォーマンスパーツ開発の知見も駆使し、高強度材料の採用、表面処理の変更などをおこない、780Nmのトルクに耐えうる強度を確保しました。

 エンジンとトランスアクスルの耐久信頼性は、GT-R NISMOが2013年にニュルブルクリンク(ドイツ)で記録した、当時の量産車最速タイムである7分8秒679のモードサイクルを4輪シャシーダイナモ上で再現した台上シミュレーション耐久(加速耐久)をおこない、十分な耐久信頼性を確認しています。

 また、日産のモータースポーツ活動を担うニスモならではのレースカーとロードカーの開発技術を用いて、720馬力という高出力と欧州で要求される厳しい排出ガス規制である「ユーロ6」を両立させました。

 ニスモが開発した720馬力のパワートレインは、社内テストにおいて0-200km/h加速ではノーマルのGT-R NISMO比で0.8秒(7%)短縮を達成しています。

 GT-R50 by イタルデザインは、2021年半ばより出荷開始されます。