トヨタ高級ミニバン「アルファード」の姉妹車としてラインナップされる「ヴェルファイア」ですが、なぜか後席を無くしてピックアップトラック化されたモデルが存在します。

トヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア・ピックアップ」ってナニ?

 2020年でもっと売れたミニバンといえばトヨタの高級ミニバン「アルファード」です。

 その姉妹車には「ヴェルファイア」が存在しますが、とある自動車専門学校はヴェルファイアをピックアップトラック化するカスタムモデルを制作しました。

 昨今、アルファード人気が高まっているなかで、姉妹車のヴェルファイアは反比例するように販売台数を落としています。

 2021年4月28日には、アルファード/ヴェルファイアの一部改良おこなわれ、ヴェルファイアはグレード体系を見直し、特別仕様車「GOLDEN EYES II」のみに整理されるなど、販売体制に大きな変化がありました。

 そうしたことから現在トヨタが進めている国内ラインナップの整理において、アルファードに1本化されるのではないかといわれています。

 ヴェルファイアは初代モデルが2008年に発売され、現行となる2代目モデルは2015年に登場しました。

 ヴェルファイアをピックアップトラック化したのは千葉県にある日本自動車大学校こと通称NATSです。

 ベースとなるのは初代モデル(20系・2008年式)となり、2018年に開催された東京オートサロンで「NATS ヴェルファイア ピックアップ」がお披露目されました。

 ヴェルファイア・ピックアップの外観デザインは、ミニバン面影はほぼなく、悪路走破性バツグンなクロカンピックアップといえるほど迫力満点です。

 制作コンセプトは、「国内外で人気の高級ワゴン・ヴェルファイア。そんなラグジュアリーカーを大胆にピックアップトラック化!『その高級車は、強い。』これまでにない“be WILD! be STRONG!”なヴェルファイアを造り出します!」と説明しています。

 ヴェルファイアの特徴的なフロントフェイスには、現行となる2代目モデル(30系)のフロント部分を移植。

 そこに大型のグリルガード(通称カンガルーバー)や鉄製ロアバンパーなどを装着することで、あらゆる障害物が気にならなくなる仕様です。

 また、サイドから見ると大型の樹脂製フェンダーモールに加えてブラックレーベル製の足回りに加えてNATSオリジナルの10インチリフトアップスペーサーが装着され、高い悪路走破性を誇ります。

 ホイールは16インチを装着することで、フェンダーとの間を大きく空けているのも特徴です。

 リアには車名の通り荷台が設けられています。荷台を設置するために、ボディを切断して室内空間と荷台を分けるセパレートラインを加工するなど細部までこだわったカスタムが施されました。

 また、テールランプにはスバル「サンバーバン」用の社外パーツを使用しているといいます。

 NATSの担当者は、ヴェルファイア ピックアップの制作ポイントについて「苦労した点は、モノコックボディのボディリフトと足回りの製作やピックアップボディにするためのボディカットや補強、またはナンバー取得(自家用貨物登録)です」と話しています。

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 2021年5月現在、国内で新車購入出来るピックアップトラックはトヨタ「ハイラックス」のみとなり、ワゴン(バン)に荷台が存在するモデルでは、ダイハツ「ハイゼット・カーゴ」をベースにした「ハイゼット・デッキバン」が存在するのみです。

 そうしたなかで、世界に1台といえるヴェルファイア ピックアップはまさにインパクト大といえるモデルといえます。