メルセデス・ベンツは小型バンセグメントのプレミアムモデル「Tクラス」とその電気自動車(EV)モデル「EQT」の2台を示唆するコンセプトモデル「コンセプトEQT」を2021年5月10日に発表しました。高級ミニバンとしてはレクサス「LM」が挙げられますが、ライバルと成り得るのでしょうか。

超高級ミニバン「EQT」爆誕! レクサス「LM」はライバルになるか?

 2021年5月10日、メルセデス・ベンツは小型バンセグメントのプレミアムモデル「Tクラス」とその電気自動車(EV)モデル「EQT」の2台を示唆するコンセプトモデル「コンセプトEQT」を初公開しました。
 
 俗にいう高級ミニバンといえる存在となりますが、どのようなモデルとして登場するのでしょうか。

 日本国内における高級ミニバンといえばトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、ホンダ「オデッセイ」、日産「エルグランド」が挙げられます。

 また、トヨタの送迎需要向けワゴンとして「グランエース」、レクサスが一部のアジア圏で販売する「LM300h/LM350」(以下、LMシリーズ)も高級ミニバンといえなくありません。

 また、最近では韓国のヒュンダイが高級志向な「スターリア プレミアム」を発表してその宇宙船のような未来感あるデザインが話題となりました。

 今回、発表されたコンセプトEQTのボディサイズは、全長4945mm×全幅1863mm×全高1826mmとなり、3列7人乗りの広々とした室内空間を実現。ファミリーやレジャー好きのユーザー向けのミニバンです。

 エクステリアは、フロント部分がLMシリーズのような大型グリルを採用。LEDヘッドライトを採用したブラックパネルのフロントデザインなどが高級感を付与。

 ボンネット先端からリアエンドまでつながる流線型のデザインを採用したことで、近未来の宇宙船のような雰囲気があります。

 リア部分はスターリアプレミアムのような独創的なライトデザインを採用しています。

 インテリアは、最新のメルセデス・ベンツらしいデザインとなり、白黒のコントラストが特徴で、後席スライドドアの開口部は、3列目に乗り込みやすくするべく広く設計されています。

 なお、新型Tクラスは2022年に欧州市場に投入予定となり、2021年中にはEQTが正式発表される予定です。

 そして、TクラスおよびEQTのライバルと成り得るのが、前述のLMシリーズです。台湾や上海などで展開するLM300h/LM350は、同ブランド初となる高級フラッグシップミニバンです。

 アルファード/ヴェルファイアをベースとしたLMシリーズのエクステリアは、レクサスのアイデンティティとなる大型のクロムメッキスピンドルグリルを採用し、一体型LEDヘッドライトやデイタイムランニングライトにより、ひと目でレクサスと分かるのが特徴的です。

 リアデザインは、流行りの横一文字リアコンビネーションランプを採用することで、中心部が狭まり左右にいくほど広がるデザインとなっています。

 インテリアは、2列シート4人乗りと3列シートの7人乗りを設定。4人乗りでは、専用プライバシーガラスを採用したパーティションを設置しています。

 後席には、スマホやタブレットの接続、Blu-ray再生が可能な26インチディスプレイが配置されるほか、2本のワインなどを入れることができる冷蔵庫を搭載するなどまさに高級ミニバンといえる仕様です。

意外な刺客となるか? スターリア プレミアムとは?

 スターリア プレミアムは、標準仕様の「スターリア」と共に2021年4月13日に正式発表されました(2021年後半発売予定)。

 韓国市場とグローバル市場において、スターリアとスターリアプレミアム(韓国仕様名:スターリアラウンジ)が設定され、ビジネスユースからVIPの送迎用途まで、幅広い用途で展開されます。

 そのなかで、高級志向のスターリアプレミアムのフロント部分には、横一文字に貫かれたLEDデイタイムランニングライトや迫力のある個性的なメッシュ構造のフロントグリルが存在感を強調。リア部分では、縦型のブロックパターンLEDリアコンビネーションランプを採用しています。

 インテリアは、前席に先進的かつシンプルなデザインとなり、メーターやディスプレイ、ボタン式のシフトセレクター、全64色のアンビエントランプがエクステリア同様に近未来感を演出。

 そのほかのグレードによって、商用用途の2人乗りから送迎用途の11人乗りとシートレイアウトを設定。9人乗り(2+2+2+3)では、2列目シートが180度回転する機能を搭載しています。

 2021年5月時点で、TクラスおよびEQTは欧州市場、スターリアおよびスターリアプレミアムは韓国と一部市場、LMシリーズはアジアの一部市場と、競合する市場には投入されないようです。

 一方で、日本や欧州、アジアでは高級ミニバンといわれる多人数乗車が可能な高級志向のモデルに一定数の需要があるため、今後各モデルのグローバル展開が進んでいくなかで、競合する市場に投入される可能性は高いといえます。