クルマのナンバープレートは「希望ナンバー制」によって自分好みの数字を設定できます。例年「東京モーターショー」の開催に合わせて発表されている人気希望ナンバーですが、同ショーの開催年である2021年は発表を中止するとしています。なぜ、人気の希望ナンバーの発表が中止となったのでしょうか。

最新の希望ナンバーの状況とは?

 クルマを購入する際に、ナンバープレートに記載される4桁の番号を自由に希望できる「希望ナンバー制」。

 例年、東京モーターショーが開催されるタイミングで、全国自動車標板協議会が最新版を発表していますが、開催年となる2021年は「人気の希望ナンバーランキング」の発表中止が明らかになりました。

 全国自動車標板協議会では、東京モーターショー期間中に特設ブースを向けて、人気の希望ナンバーランキングを同ショーの開催時期に合わせて2年に1度発表していました。

 東京モーターショーの次回開催は、2021年秋の予定でしたが、2021年4月22日に日本自動車工業会(自工会)は、記者会見を実施。

 豊田章男会長は会見のなかで「東京モーターショー2021」の開催中止を発表しました。

 そのため、東京モーターショー内で全国自動車標板協議会が発表していた人気の希望ナンバーランキングの発表も同様に中止となりました。

 ランキング発表の中止理由について、全国自動車標板協議会は以下のように話します。

「毎年、弊社は東京モーターショーのなかでナンバープレート展を開催しています。

 そこでお配りする冊子には、少しでもナンバープレートに興味を持ってもらうため、希望ナンバーのランキングを載せていました。

 しかし、今回2021年では新型コロナウイルスの影響により東京モーターショーが中止となりました。

 そのため、統計自体もおこなわれなくなったことで、今回のランキング発表は中止となりました」

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 現在、希望ナンバーを申請できるのは、登録自動車の自家用(白ナンバー)、事業用(緑ナンバー)、軽自動車の自家用(黄ナンバー)で、個別番号である4桁以下のアラビア数字を希望することができます。

 希望ナンバーのなかには、自分の地域に由来する番号や縁起がよいとされる数字やゴロ合わせなど、自分だけのナンバーを作ることが可能です。

 ナンバーの種類によって通常よりも2000円から3000円程度の費用はかかるものの、自分の好きな数字を選べるとあって広く浸透しています。

 とくに人気が高い番号については、抽選という形が取られており、「1」「7」「8」「88」「333」「555」「777」「888」「1111」「2020」「3333」「5555」「7777」「8888」これら14通りの番号は全国一律で抽選対象の番号とされています。

 そのほかにも、登録車や軽自動車などそれぞれ特定地域では抽選対象となっている番号が設けられています。

前回発表から2年……希望ナンバーに動きがあった?

 前回の2019年のランキングでは、軽自動車において「1位:2525」、「2位:3」、「3位:1122」、「4位:1」、「5位:8008」となっています。

 5ナンバー車は、「1位:2525」、「2位:122」、「3位:1」、「4位:8」、「5位:3」。

 3ナンバー車では、「1位:1」、「2位:8」、「3位:3」、「4位:5」、「5位:8888」という結果となっていました。

 それぞれで人気の数字は異なるものの、人気が高い「1」や「3」、末広がりで縁起が良いとされる「8」のほかに、「にこにこ(2525)」「いい夫婦(1122)」などの語呂合わせが根強い人気を集めていることが分かります。

 では、2019年のランキング発表から2年が経ち、直近の動向に変化はあるのでしょうか。

 前出の担当者は、以下のように話します。

「2021年になって特別ナンバープレートの動きに大きな影響というのは見られていないですが、2021年の4月になってから抽選番号に『358』が加わっていて、とくに名古屋で人気のナンバーとなっています。

 また、新型コロナウイルス以前より人気のあった語呂の良いナンバーは相変わらず人気です。

 3ナンバー車で選ばれていた『1』という数字も絶えず人気となっています」

「358」が人気である理由についての詳細は不明とのことですが、運気の良い数字とされるエンジェルナンバーでは、運気の上がる数字の意味合いがあるといい、名古屋を中心に全国でも人気の高いナンバーになっているようです。

 また、新型コロナウイルスによって希望ナンバーの申請に変化などは見受けられるのでしょうか。

「通常、希望ナンバーは受注生産という形をとっており、予約をしてお支払いがあってから製作期間を経てお渡しするという流れとなっていました。

 従来では、図柄がなしのものは4日、図柄ありのものは10日の制作期間となっていました。

 ですが、新型コロナウイルスの影響により、図柄なしは6日、図柄ありは10日と製作期間が伸びています。

 お客さまにお渡しできる期間が少し長くなっており、販売店では納期が少し遅れてしまうなど大きな影響がありました」(前出の担当者)

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 希望ナンバーに関して、「358」が人気となっている以外は新型コロナウイルスによるナンバーの動きは特別大きい変化は見られないようです。

 ですが、ナンバープレートの製作期間が遅れることでクルマの納期自体が遅れるなど、ナンバープレートだけを切り取ってみても新型コロナウイルスの影響があるといえるでしょう。