かつてトヨタ「ハイラックスサーフ」として販売されていたモデルは現在北米市場などで「4Runner(4ランナー)」としてラインナップされています。新車価格は400万万円から設定されていますが、なぜかその2倍となる800万円の4Runnerが存在しました。

海外専売車種となった「ハイラックスサーフ」こと「4Runner」が800万円!?

 かつてトヨタ「ハイラックスサーフ」の名で販売されていた「4Runner(4ランナー)」が、海外のオークションで800万円を超える値で落札されました。
 
 北米では400万円程度で新車販売されているこのモデルに、これほどの値がついた理由はどこにあるのでしょうか。

 北米トヨタなどで販売されている4ランナーですが、ハイラックスサーフの後継車と説明したほうが、日本人には馴染みがあるかもしれません。

 日本市場では2009年をもって販売終了となったハイラックスサーフですが、その後も4ランナーという名の海外専売車種として、北米市場を中心にトヨタの主力SUVとして販売が続けられています。

 4ランナー/ハイラックスサーフは、1984年に初代モデルが登場しています。

 ただし、それ以前から販売されていたピックアップトラックの「ハイラックス」の荷台に、シェルを架装してSUV風にしたものが、米国のキャンピングカーメーカーであるウィネベーゴから販売されており、トヨタはウィネベーゴに対してボディを提供していたという経緯があり、そのコンセプトは1984年以前から生まれていたといえます。

 そのタフな外見と悪路走破性が評価され、4ランナー/ハイラックスサーフは、またたく間に国内外でベストセラーモデルとなりました。

 日本国内に関していえば、1980年代後半から1990年代前半にかけての「RVブーム」も追い風となりました。

 その後数度のフルモデルチェンジをおこない、2002年に4代目となった4ランナー/ハイラックスサーフですが、エコカーやミニバンがブームとなっていた日本市場では存続が難しくなり、「ランドクルーザープラド」と統合される形で2009年に販売終了となりました。

 しかし、海外市場では5代目4ランナーとして、2009年にフルモデルチェンジを果たし、現在に至るまで販売が継続しています。

 現行モデルの4ランナーの魅力は、トヨタ「ランドクルーザー」よりもコンパクトで扱いやすいサイズ感でありながら、剛性の高いラダーフレームをもち、なおかつ悪路走破性を高める電子デバイスなどがふんだんに装備されているため、道路状況を選ばずパフォーマンスを発揮できる点です。

 近年のクロスオーバーSUVブームによって登場した車種たちとは一線を画する本格派SUVとして、4ランナーは高い評価を得ています。

 そんな4ランナーですが、2021年現在、北米市場では3万6765ドル(約405万円)から5万745ドル(約560万円)という価格で販売されています。

 ランドクルーザーが8万5655ドル(約945万円)ということを考えると、比較的手頃な価格といえるでしょう。

 しかし、6月にラスベガスで開催された「バレットジャクソンオークション」にて、2018年式の4ランナーが7万3700ドル(約813万円・手数料込み)で落札されました。

 今回800万円オーバーで落札された4ランナーは、2018年に開催された世界最大級のカスタムカーイベントであるSEMAショーのために製作された「4Runner TRD Off-Road Premium custom」という車両で、現在でもショーカーとしての状態が維持されています。

「スーパーホワイト」と呼ばれる光沢のある白のボディカラーを基調に、フロントガードやリアバンパー、サイドミラーやホイールなどがつや消しのゴールドで彩られており、アクセントとなっています。

 カスタムカーイベントのために製作されたショーカーだけあって、カスタムの内容は非常に多岐にわたります。

 にもかかわらず、デザインが破綻していないのは全体のコンセプトが統一されているからにほかならないでしょう。

 まるで純正特別仕様車のようなこのカスタム4ランナーなら、800万円という価格も決して高いものではないかもしれません。