夏は人もクルマも暑く、熱くなる時期です。とくに短時間でも炎天下にクルマを駐車するだけで車内温度は高温になります。では、短時間で車内温度を下げるにはどのような方法があるのでしょうか。

エアコンと窓の併用が最強、さらに窓の開け方にもコツが

 全国各地で梅雨明けが宣言され、夏本番へ突入しています。
 
 夏休みなどで遠出する人も多い季節ですが、少しでもクルマを離れると車内は灼熱状態となってしまいます。
 
 では、すぐに車内を涼しくするコツはないのでしょうか。

 爽やかな夏空の下でドライブするのは、気分も晴れ晴れして旅気分をより高めてくれます。

 しかし、同時に問題なのが車内の暑さで、少しクルマを停めてから戻ったときのサウナ状態の車内では汗が止まりません。

 JAFがおこなったユーザーテストでは、35度の炎天下において、エアコンを25度に設定していた車内温度は、エアコン停止からわずか1時間後には20度から30度も上昇し、40度から50度に達することがわかりました。

 また、ダッシュボード上は最高で約80度まで上昇するため、ライターやスプレーなどは急激な温度上昇により、ガスが抜けて車内にガスが広がる恐れや爆発する危険があります。

 一方で、JAFは「夏の駐車時、車内温度をもっとも早く下げる方法」のテストもおこなっています。

 このテストでは、「ドア開閉」、「冷却スプレー」、「エアコン+外気導入」、「エアコン+内気」、「エアコン+走行」という形で実施。

「ドア開閉」はエアコンを使わず、助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃し、温度変化を測定。「冷却スプレー」では、エアコンを使わずに冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかけ、3分間の温度変化を測定しています。

「エアコン+外気導入」は、窓を開けずにエアコン(オート)を外気導入して温度設定をLo(最低)。「エアコン+内気」は、窓を開けずにエアコン(オート)を内気循環、温度設定はLo(最低)にして、それぞれ10分間の温度変化を測定しました。

 最後に「エアコン+走行」は、窓を全開にしてエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして3分間走行し、温度変化を測定しています。

 この結果、車内が55度の状態から1分以内に「ドア開閉」は47.5度、「冷却スプレー」は3分後に50.1度を記録。

 エアコンを使用したなかで、「エアコン+走行」で5分後に28.0度、「エアコン+外気導入」は10分後に29.5度となりました。
 
 そして、もっとも温度が下がった「エアコン(内気循環)」では10分後に27.5度となってます。

 そのため、少しでも早く温度を下げたい場合には「エアコン+走行」が「5分で-27度冷える」ということになり、効果的ということが判明しました。

 なお、5分ほど走行した後は、冷たい空気を外に逃がさないように、窓を閉めることが推奨されています。

 また、単に窓を開けるだけでなくその開け方にもコツがあるといいます。ある国産メーカー販売店スタッフは、次のように話します。

「対角線の窓同士を開けると、より空気が循環するといわれています。

 運転席と助手席後ろの窓、助手席と運転席後ろの窓、といった組み合わせです。

 また、片方をこぶしひとつ分、もう片方をその半分ぐらいと、『どれくらい開けるか』も重要です。

 例えば、運転席の窓をこぶしひとつ分開けたら、助手席後ろの窓はその半分程度にするのが理想です。

 そうすると、空気の圧力差によって、より空気の循環が良くなります」

※ ※ ※

 素早く車内温度を下げるには「エアコン+窓開け」の合わせ技、さらに窓の開け方は「対角線の窓を片方はこぶしひとつ、片方はその半分」が理想のようでした。

 なお、エアコンの内気・外気循環の設定については、外気温も車内温度も高温なときは、窓を全開にして外気導入、ある程度温度が下がったら、窓を閉めて内気循環、とすると効率よく温度を下げることができるようです。

 夏場のドライブでは、エアコン+換気によって快適なカーライフを過ごしましょう。