大きな駐車場では、クルマ同士の譲り合いが必要になってきます。では、駐車時にはどのようなルールが存在するのでしょうか。

駐車場での譲り合い、どっちが譲るのが正しいのか

 スーパーや公共施設の駐車場では自宅駐車場と比べて、ほかのクルマとの進路の譲り合いや周囲環境の確認が必要になることがあります。
 
 では、駐車場での譲り合いには、決まったルールなどあるのでしょうか。

 公共施設の駐車場では、混んでいたり、駐車場自体が狭かったりすると歩行者に気を配るだけでなく、ほかのクルマとの譲り合いも必須になります。

 比較的大きな駐車場では、進路方向などが明確に定められていますが、なかにはとくに決まりがない駐車場も見受けられます。

 では、もし駐車場で鉢合わせしたり、駐車しようとしている際に後続車が車間距離を詰めてきたりする場合には、どのように譲り合ったら良いのでしょうか。

 不特定多数の人が自由に通行できる場所は基本的に「公道」として扱われることが多く、一部の民間や公的な駐車場も公道としてみなされています。

 そのため、道路交通法が適用されることも多く、基本的に矢印の道路標示や標識などで示された進行方向を守ることは、運転者の義務といえるでしょう。

 また、道路交通法第70条では「安全運転の義務」について定められた項目があります。

「安全運転の義務」は、運転者がハンドルやブレーキを確実に扱い、道路やほかのクルマなど、周りの状況に応じて他人に危害を及ぼさない運転を義務付ける項目となっています。

 その場の状況によっても異なりますが、前方に駐車しようとしているクルマがいるにもかかわらず車間距離を詰めるなど、ほかのクルマの駐車を妨害する行動をとった場合は、この項目に抵触する可能性も考えられます。

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 道路交通法では、安全運転の義務以外に駐車場でのルールについて具体的に言及している項目はなく、あくまでも公道という観点からルールを守った行動が求められているということになります。

 駐車場でのマナーについて、大手ショッピングモールの担当者は以下のように話します。

「例えば、駐車場内では、進路方向を守って走行していただきたいのですが、現状、進路方向を誤って逆走してしまう人も一部でいらっしゃいます。

 安全のためにはルールを守って運転しつつ、逆走車に対しても互いに譲り合った行動をしていただけたらと思います」

「注意してほしい!」 店側からの切実な願いとは

 一方で、駐車場を提供している施設側が運転者に独自の駐車マナーを求めているというケースも見受けられます。

 公共の駐車場としては高速道路のパーキングエリアなども例外ではなくNEXCOでは駐車マナーに関する呼びかけをおこなっています。

 その内容は、路面表示に沿った進行や係員の指示に従うことを求めたものとなっており、ほかにも車種に合わせて正しい駐車マスを選ぶことや長時間駐車の遠慮について言及しています。

 さらに、駐車時の効果的な行動としては、ハザードランプの使用を推奨している施設も多く見受けられます。

 自身の行動を周りに周知しておくことは、トラブルや接触事故などを未然に防ぐことにもつながるでしょう。

  マナーを守って駐車場を利用することはもちろん、周りとの意思疎通を図り、互いに譲り合う気持ちを持つことも重要です。

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 駐車場内で、歩行者やほかのクルマの進路を妨害するなどの行動は、安全運転の義務に違反する可能性もあり、大変危険な行為です。

 駐車の際にはハザードランプを点けるなど、ほかのクルマへの意思表示をしっかりとおこない、決められた進路やマナーを守り、互いに譲り合う行動を心がけましょう。