トヨタが北米や韓国などで販売している巨大ミニバン「シエナ」。かつて北米トヨタは、ヤンチャ仕様のシエナをお披露目していました。どのようなモデルなのでしょうか。

アメリカンカスタム「DUB仕様」のシエナとは

 日本で販売されていないトヨタのミニバンに「シエナ」が存在しますが、ド派手にカスタマイズされた「DUB Edition Sienna」というモデルがかつてお披露目されました。

 アメリカでのカスタマイズ手法として、20インチなど大径ホイールを履かせたり、大掛かりなオーディオシステムが搭載された派手なカスタムカーをDUBといい、「Double(ダブル)」という言葉を由来としています。

 1970年代から1980年代のオールドアメリカ車を始め、高級車やSUV、ピックアップトラックなどに幅広い車種に大径ホイールを履かせることが多いようです。

 そうしたなかで、北米トヨタは2014年に開催されたカスタムカーの祭典「SEMAショー」にて前述のDUB Edition Siennaをお披露目しました。

 ベースとなるシエナとは、元々トヨタが北米市場を中心に販売している全長5mを超えるミニバンです。

 初代は、トヨタ「プレビア(日本名:エスティマ)」の後継モデルとして1997年に北米で発売。その後、2003年に2代目、2010年に3代目、2020年に4代目が登場しています。

 4代目からはハイブリッド専用車となり、韓国や中国(2021年内)などでも展開されています。

 DUB Edition Siennaは、3代目の2015年モデルがベースとなっており、見た目は車高を大きく落とした「シャコタン」状態になっているほか、DUBを象徴する大径ホイールやTRD製ブレーキキャリパーが装着されています。

 また、前後バンパーも迫力のあるエアロパーツに変更されており、フロントマスクは上下のメッシュグリルになっていることで、スタイリッシュかつワイルドな印象を与えています。

 車内には8分割された大型サンルーフが装着されているほか、DUBの特徴でもあるオーディオシステムがラゲッジスペースに格納され、細部までこだわっているようです。

 DUB Edition Siennaについて、SEMAショー2014の際に北米トヨタは次のように説明しています。

「我々は、熱狂的なファンの創造性を刺激するようなクルマやトラックを作っており、そのような大胆な想像力が生み出すものを我々のクルマで見せられることにとても興奮しています。

 このシエナには多くのカスタムが施されており、クルマの印象を大きく変えています」

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 日本では販売されていないシエナですが、北米トヨタは毎年開催されるSEMAショーでさまざまなカスタムカーをお披露目しています。

 日本でも「アルファード」などをベースとしたミニバンなどをカスタムする人が一定数存在することから、日米で共通したカルチャーがあるのかもしれません。