最高出力400馬力を発揮するVR30DDTT型エンジンの搭載で話題となっている日産新型「フェアレディZ」。じつは、現行「フェアレディZ」にも、同じ型式のエンジンを搭載するモデルが存在したといいます。どんな仕様だったのでしょうか。

SEMAショー2018に出展された「370Z」カスタム仕様とは

 日産は、2021年8月18日に新型「フェアレディZ」(北米名「Z」)を世界初公開。北米では2022年春の発売を予告したほか、日本仕様の発表は2021年冬を予定している(国内発売時期は未定)と明らかにしました。

 搭載するエンジンにVR30DDTT型の3リッターV型6気筒ツインターボを採用し、6速MTまたは新開発の9速ATを組み合わせるという点も話題となっていますが、じつは現行フェアレディZ(北米名「370Z」)にも、同じスペックのエンジンを搭載したスペシャルモデルが存在したといいます。

 いったい、どんな特徴のあるフェアレディZだったのでしょうか。

 VR30DDTT型を搭載した370Zは、米日産モータースポーツとMA Motorsportsが開発したショーモデル「370Z プロジェクト・クラブスポーツ23」として誕生。

 2018年におこなわれた世界最大級のカスタムショー「SEMAショー2018」に出展されました。

 外装には各種NISMOパーツが装着されたほか、空力性能向上に寄与する形状のリアバンパー、NISMOブランドのRAYS製18インチホイールなどを装着。

 タイヤはハンコックのハイパフォーマンスタイヤ「RS4」が採用されています。

 内装は、スパルコ製のフルバケットシート「QRT-R」、ステアリング「R383」、6点式ハーネスが装着されたほか、ロールケージも組まれるなど、本格的なスポーツ走行にも対応したつくりとなっています。

 そして、搭載されるエンジンは前述のとおりVR30DDTT型の3リッターV型6気筒ツインターボです。これにより、「370Z プロジェクト・クラブスポーツ23」は新型フェアレディZと同等の最高出力400hpを達成。

 ベースとなった370Zの高性能バージョン「370Z NISMO」(日本名:フェアレディZ NISMO)の最高出力350hpを大きく上回るスペックを実現しました。

 ちなみに、「370Z プロジェクト・クラブスポーツ23」には6速MTが組み合わされていますが、VR30DDTT型エンジンは当時インフィニティ「Q50」や「Q60」に搭載された実績があったものの、マニュアルトランスミッションが組み合わされるのはこれが初めてだったと、日産の北米法人は説明しています。

「370Z プロジェクト・クラブスポーツ23」では、さらにMA Motorsportsが開発したクラッチディスク、フライホイール、ディファレンシャルクーラー、NISMO製GT LSD プロカーボン(2ウェイ)など、特別なパーツが装備されるほか、サスペンションやブレーキシステムにもNISMO製の各種パーツが採用されたということです。

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 VR30DDTT型エンジンが搭載され、さらに各種ハイパフォーマンスパーツやオレンジのボディラッピングで派手にカスタムされた「370Z プロジェクト・クラブスポーツ23」。

 当時は370Zのショーモデルという扱いではあったものの、いま振り返ると新型フェアレディZへと続く共通点があったといえるのかもしれません。