2021年10月21日、韓国空軍で使用されているロゴが日本のあるクルマのロゴと酷似していることが韓国国会議員によって指摘され話題となっています。

似てる?似てない?鷹をモチーフにしたふたつのロゴ

 ロゴやエンブレムは、その製品や組織を象徴するものとしてさまざまな意図や背景を持って制作され使用されるものです。
 
 しかし、なかには、他社や他ブランドのロゴと似ていることが問題になり使用を中止せざるを得なくなるものもあります。
 
 そうしたなかで、韓国空軍271部隊のロゴが、トヨタがかつて販売していた国産スポーツカーと酷似していることが話題となっています。

 一般的に、ロゴやエンブレムは、その製品や組織を象徴するものです。

 近年で話題になった例といえば、当初想定されていた東京オリンピックのロゴも、ベルギーのある劇場のロゴと酷似しているとして撤回されることになりました。

 そんななか、韓国空軍で使用されているロゴが、日本のあるクルマのロゴと酷似していることが韓国国会議員によって指摘され話題となっています。

 現地報道などによると、2021年10月21日におこなわれた総合監査で、韓国空軍271部隊、通称「ピース・アイ」で使用されているロゴが、トヨタ「MR-S」のロゴと酷似しているという指摘が、韓国最大与党である「共に民主党」のキム・ビョンジュ議員によってなされました。

 1999年から2007年にかけて生産されていたMR-Sは、1.8リッター直列4気筒エンジンをミッドシップに搭載したオープントップの2シータースポーツです。

 国産量産車初の2ペダル・シーケンシャルマニュアル・トランスミッションを採用するなど、現在でも根強い人気を誇っています。

 トヨタによって開発・販売されていたMR-Sですが、当時のセントラル自動車、現在のトヨタ自動車東日本が製造していたこともあり、当時の慣例に従って独自のエンブレムが配されることになりました。

 そのエンブレムは、羽根を広げたタカをモチーフにしたもので、「M」の形を模した王冠と「R」を模したタカの頭が車名を連想させるというものです。

 今回、キム議員によって指摘された韓国空軍271部隊のロゴは、細部こそ異なるものの、右を向いたタカ(猛禽類)に「M」を模した王冠があしらわれており、一見してかなり似通っていることがわかります。

 また、キム議員によると、271部隊が創設されたのは2010年度のことであることからも、このような似通ったデザインが採用されたことは「ミス」だとし、国民感情などを考慮したうえで271部隊のロゴ変更を提案しました。

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 超音速の戦闘機で敵をとらえる空軍部隊と、軽快なフィーリングで風を感じることのできるオープントップのスポーツカー。

 そのどちらも、タカをモチーフにしたロゴを採用すること自体は不思議なことではありません。

 デザインの類似性を証明するのはとても難しく、司法の判断が下るまでは安易に盗作や「パクリ」と断ずるわけにはいきません。

 しかし、今回のケースでは、キム議員が「ミス」と指摘していることからも、MR-Sのロゴデザインを強く意識していたと考えるのが妥当だといえそうです。

 なお、続報によればキム議員が指摘した翌日にはロゴの変更が決まったといい、色々な意味で韓国の凄さが分かる問題だったといえます。