7年ぶりの高水準となっているガソリン価格。一方で、同じ原油から製造される、エンジンオイルやミッションオイルなどの価格も高騰しているのでしょうか。

オイル類の価格もガソリンとともに変動か

 ここ数か月、ガソリン価格は高騰を続けており、一般消費者やバスやタクシー会社など、クルマを利用する多くの企業から「苦しい」という声が挙げられていました。
 
 ガソリン価格が高くなっている背景には原油価格の高騰が挙げられますが、ガソリン以外の自動車関連における製品はどうなっているのでしょうか。

 SNSでは、ガソリンを含めた今後の原油製品の価格について「これから冬で灯油使うから値下りしてほしい」「ガソリン値下り! 野菜も安くならないかな?」「少しずつでもガソリン価格下がれば良いけど」など、値下りを希望する声が多く見られます。

 また、ガソリン価格以外にも船や飛行機、そしてトラックなどの輸送コストが増加し、それにともない多くのものが値上がりしている状況です。

 たとえば、小麦粉の価格は、原油価格高騰による輸送コストの上昇に加え、生産国の天候不良も相まって13年ぶりともいえる高水準となり、製粉企業である「日清フーズ」などは2022年から家庭用の小麦粉を値上げすると発表しています。

 一方で、自動車関連に話を戻すと、「エンジンオイル」や「ミッションオイル」などのオイル類も原油から精製されるものですが、オイル類もガソリン価格同様に値上がりしているのでしょうか。

 カー用品店オートバックスの広報担当者は、オイル類の値上がりについて次のように話しています。

「オートバックスで販売しているオイル類は、現時点ではとくに値上げしていません。

 また、クルマの整備などのサービス面においても、とくに価格の値上げはおこなっておりません」

 全国展開しているオートバックスでは、オイル類の値上げは実施されていないようですが、個人経営の専門店では、ホームページなどにてオイルの値上げを告知しているところも見られます。

 首都圏で自動車整備工場を営むA氏は次のように話しています。

「自動車関連のオイルに関する価格改定は、最近の原油価格高騰により、主に2021年春から夏に掛けてが各社で数十円ほど値上げしているところが多くありました。当店でも年内にはオイル価格の改定を考えています」

 値上げの有無に関して、大型量販店の場合は卸売業者から大量購入をしていることが多く、短期的な仕入れ価格の変動による影響は最小限に抑えられる場合があります。

 しかし、個人経営の専門店のように小ロットでの購入となる場合は、原油価格高騰などの影響を大きく受けてしまうことも多いようです。

 とくに、エンジンオイルやミッションオイルは、ベースのオイルにプラスして、添加剤が含まれていますが、原油は、その添加剤の原料にもなり、ベースオイルと添加剤の二重で原油高騰のダメージをうけているということになります。

※ ※ ※

 ガソリン価格は、依然として高値で推移していますが、ここをピークに、今後少しずつ値下りしていくという予測もあります。

 そうしたなかで、日本政府は史上初となる国家備蓄の放出を発表しました。

 今後の原油価格の変動により、家計への影響がどうなるのか、注目が集まります。