マツダのグローバルコンパクトカー「マツダ2」にハイブリッド車が追加されることが明らかになりました。2022年春に欧州市場に導入されますが、そのベースとなるのはトヨタ「ヤリス」です。

世界初公開された新型マツダ2ハイブリッドのベースはトヨタ車?

 2021年12月6日にマツダは、新型「MAZDA2 Hybrid(マツダ2 ハイブリッド)」を2022年春より欧州に導入することを発表しました。
 
 これまでマツダ2にはストロングハイブリッド車は設定されていませんでしたが、どのような形で導入されるのでしょうか。

 マツダ2は、同社のグローバルコンパクトカーとして長年販売されており、日本では2019年のマイナーチェンジまで「デミオ」として親しまれていました。

 現行モデルは、「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトに、質感にこだわったマツダブランドのエントリーモデルとしてラインナップ。

  エクステリアデザインは、見る人の心を動かすエレガントさを目指し、インテリアは、いつまでも乗っていたくなる居心地のよい空間を目指しました。上質さと遊び心を両立させていました。

 そうしたなかで、前述の通り欧州市場向けに新型マツダ2 ハイブリッドが導入されますが、ベースとなるのはトヨタのグローバルコンパクトカー「ヤリス(ハイブリッド車)」です。

 現行ヤリスは、2020年10月に世界初公開され、先進国向けコンパクトカーのベースとなるTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用。

 最大の特徴となるのが新世代1.5リッターハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車で、WLTCモード燃費は世界最高レベルとなる36.0km/L(ハイブリッドXグレード)を誇っています。

 今回の新型マツダ2 ハイブリッドは、トヨタの100%子会社であるToyota Motor Europe社からOEM供給を受け、ヤリス(ハイブリッド車)をマツダブランドとして販売するものです。

 新型マツダ2 ハイブリッドの特徴は、コンパクトカーならではの軽快なハンドリング、上質な乗り心地と快適な室内空間、最新の安全技術を備えたクルマです。

 また、ヤリス同様に1.5リッター直列3気筒エンジンを採用したハイブリッドシステムを搭載しており、低燃費かつ力強いシームレスな走りを実現します。

 今回のOEMに関して、トヨタとマツダは、2015年の業務提携に向けた基本合意以降、先進技術、合弁工場、販売金融などさまざまな分野において協業しており、ヤリス(ハイブリッド車)のOEM供給はそのひとつです。

 OEM自体はさまざまな自動車メーカーがおこなっており、自社にないラインナップを揃えるうえでは重要な販売戦略です。

 日本では、おもに軽自動車のOEMが多く見受けられます。また、今回のトヨタとマツダに関しては、欧州市場で年々厳しくなるCAFE規制(企業別平均燃費基準)に対するひとつの対応策となります。

 同様にトヨタ「RAV4 PHV」をスズキ「アクロス」、トヨタ「カローラツーリング(ハイブリッド車)」をスズキ「スウェイス」として欧州市場に導入することでCAFE規制に対応しています。

 そうしたなかで、来ないのマツダ版ヤリスこと新型マツダ2 ハイブリッドに関して、SNSではさまざまな反響が出ています。

 なかでも多く見受けられたのはデザインに関するもので、「もう少しマツダらしさは出せなかったの?」「魂動デザインはどこへ?」「まんまヤリスじゃん」といった声が出ていました。

 また、前述のアクロスやスウェイスはフロントデザインに独自性を持たせることでスズキらしさをアピールしていたこともあり、より「マツダらしさ」を求める声も見受けられます。

 一方で、マツダはいすゞのピックアップトラック「D-MAX」のOEM供給として「BT-50」を各市場に導入していますが、そのエクステリアはマツダの「魂動デザイン」を採用したものとなっています。

 このような事情もあり、今回の新型マツダ2 ハイブリッドのデザインに関して落胆する声が多かったようです。

 また、一部ではフロント部分に装着されるマツダのエンブレムの大きさが合っていないなどの指摘もあり、マツダに対して残念がるファンからの声も出ていました。