2022年5月、紅旗のセダン「H9」に続く新たなモデルとしてSUVの「HS7」が無事に日本の保安基準に適合し、ナンバープレートを取得しました。

 中国の歴史ある高級車、紅旗。
 
 2021年2月に日本へセダン「H9」の第一号車が上陸して以来、販売は着実に増えていき、同年12月には大阪にショールームもオープンしています。
 
 そして2022年5月、H9に続く新たなモデルとしてSUVの「HS7」が無事に日本の保安基準に適合し、ナンバープレートを取得しました。

 紅旗、それは中国では誰もが憧れるであろう最上級の証。

 中華人民共和国で最初に誕生した国営自動車メーカー「第一汽車」が1958年に第一号車「紅旗 CA72」を完成させて以来、紅旗は世代を越えて数々の要人に愛されてきました。

 現在では第一汽車下の高級車ブランドとしてその地位を確立させており、一般に向けて販売もおこなわれています。

 紅旗のセダンは大きくわけてHシリーズとLシリーズのふたつが存在します。

 Hシリーズは丸みを帯びた現代的なデザインを持っており、ミドルサイズセダンのH5には燃料電池モデルやスポーティな外観を持つスポーツモデルなども用意されています。

 それに対し、Lシリーズは1958年に登場した初代紅旗の「CA72」や、1965年に登場した「CA770」の系譜を受け継ぐ伝統的な重厚感のあるイメージのモデルです。

 2017年に第一汽車のトップに徐留平(じょ りゅうへい)氏を迎えて以来、第一汽車のみならず、紅旗ブランドの大きな構造改革を実施してきました。

 今までは古典的な高級セダンだったラインナップは、フルサイズSUVやクロスオーバーSUV、ミニバンなどの多種多様なボディタイプ、そしてパワートレインもガソリンのみならずハイブリッドや電気自動車、燃料電池車などを取り揃えてきています。

 その改革のひとつに紅旗の海外進出があります。

 紅旗は2020年終わり頃までは中国でしか販売されてきませんでしたが、現在ではアラブ首長国連邦やサウジアラビア、イスラエルなどの中東地域、カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどの東南アジア、そして韓国や日本、ノルウェーにまで上陸を果たしました。

 日本へは2021年2月に3台の紅旗 H9が上陸。その後、同年5月には排出ガス試験や加速走行騒音試験などの試験に合格しました。

 H9は元々、中国が2020年から適用する独自の排ガス基準「軽型汽車汚染物排放限値及測量方法(中国第六階段)」(日本語訳 小型自動車車排出ガス基準及び計測方法(中国第六段階)、通称 「国VI」(くにろく)をクリアしているため、これらの試験は余裕でクリアできたとのことです。

 また、保安基準は数点の改修をおこない、無事に適合を完了。

 これを以て、ナンバープレートが交付されて日本での公道走行が可能となりました。

 日本でのH9は現時点で30台近く販売されています。

 2021年12月には日本初のショールーム「紅旗エクスペリエンスセンター」が大阪のなんばに誕生するなどその勢いは止まることを知りません。

 紅旗は主力となるH9以外にも、セダンのH7、ミドルサイズSUVのHS7、そして最上級のフラッグシップであるL5を日本で取り扱っています。

 今までの注文はすべてH9となっていましたが、2月には初めてHS7の注文が入り、H9に次ぐ2番目のモデルとして日本へ上陸しました。

 なお、輸入元によればHS7の価格帯は約860万円から約1120万円だといいます。

 そしてついに、この春に保安基準への適合を完了させ、無事にHS7のナンバープレートが交付されたのです。

ついに高級SUV「HS7」 日本ナンバー取得!

 HS7は、2019年に登場した高級SUVでHシリーズのSUVの中間的役割を担っており、これ以外には「E-HS3」、「HS5」、「E-HS9」が展開されています。

 ボディサイズは全長5035mm×全幅1989mm×全高1778mm、サイズ感としてはアウディ「Q7」に近い形となり、国産車でいえばレクサス新型「LX」の車高を少し低くした感じです。

 パワートレインはH9同様、2リッター直列4気筒ターボエンジン(CA4GC20TD型)と3リッターV型6気筒スーパーチャージャー付きエンジン(CA6GV30TD型)の2種類をラインナップ。

 また、トランスミッションや駆動方式にも細かな違いがそれぞれにあります。

 2リッターターボモデルは全グレードとも前輪駆動に7速DCT、3リッタースーパーチャージャーモデルは全グレードとも四輪駆動に8速ATが組み合わされており、今回日本に上陸したHS7の第一号車は3リッタースーパーチャージャーモデルの7人乗りになります。

 現代の高級車には欠かせない「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」、「ブラインドスポットモニタリング(BSM)」、「前方衝突予測警報(FCW)」、「車線逸脱警報(LDW)」、「車線維持支援システム(LKA)」、「標識認識機能」、「衝突回避ブレーキ」などの安全装備も万全。

 360度モニターやアダプティブクルーズコントロールに加え、最上級モデルには自動駐車システムなどの快適装備も充実しています。

 HS7はH9同様、排出ガス試験や加速走行騒音試験などの試験に合格させる必要がありましたが基本的にパワートレインはH9と同様なので、これらの試験に合格させるのは容易であったとのことです。

 それに加え、保安基準へ適合させるための改善作業も数箇所に施し、無事に車検合格、晴れて日本で自家用車としての登録が実現しました。

 H9やHS7以外の車種も続々と注文が入ってきていると輸入元はいいます。

 今後、ますます中国の最高級車が日本で見られる機会が増えていくことでしょう。