SUVでトレンドになっているのが、クロカン車などに装着されている「オフロードタイヤ」の装着です。SUVカスタムの手法として人気になりつつありますが、オフロードタイヤの装着にはメリットとデメリットがありそうです。

アウトドアブームでオフロードタイヤ装着が人気!

 今やすっかり主流となったSUVはさまざまな車種が存在し、さらにそれをカスタムして自分だけの仕様にするのも人気です。

 そんななかSUVに「オフロードタイヤ」を履かせるカスタムがちょっとしたトレンドになっています。

 悪路に強いオフロードタイヤをSUVに履かせることでアウトドア感を演出。なかには、リフトアップや大径ホイールにオフロードタイヤを組み合わせ、さらにリフトアップするカスタムも登場しています。

 しかしオンロード重視のSUVは、オフロードタイヤを装着することにデメリットもありそうです。

 昨今のSUVは乗用車ベースが多く、オンロード性能を重視したモデルがほとんど。純正装着されるタイヤもSUV用のオンロードタイヤが多いです。

 一方、一般的なオフロードタイヤは、砂地や泥地など舗装されていない道でも推進力を得られるように、ゴツゴツしたブロックパターンを採用。

 オンロードタイヤが縦溝で排水性を高める構造に対し、オフロードタイヤは横溝を増やして、タイヤが不整地でもしっかり路面を捉えるように作られています。

 そんなオフロードタイヤにはいくつかの種類があります。

「オールテレインタイヤ」(A/Tと表記)は「全天候型タイヤ」と呼ばれるもので、クロカンや一部のSUVにも装着されているタイヤです。

 オフロードでの悪路走破性を確保しつつ、オンロードでもある程度の快適性を確保するトレッドパターンを採用しています。

 さらに、「マッドテレインタイヤ」(M/T)は、ゴツゴツしたブロックパターンのタイヤで溝も深く、砂地や泥地でもしっかり路面を捉えるように設計。いわゆるヘビーデューティなクロカンなどが履いていることが多いタイヤです。

 実際にどんなユーザーがオフロードタイヤを履いているのでしょうか。埼玉県のタイヤ専門店のスタッフK氏に聞いてみました。

「やはりSUVにお乗りのお客さまからの問い合わせが多いです。そのほかにも軽ハイトワゴンのお客さまでオフロードタイヤに履き替える人もいらっしゃいます。

 基本的には見た目、ドレスアップ目的でオフロードタイヤを選ばれているので、オンロードでも強い『オールテレインタイヤ』をお勧めしています」

 オフロードタイヤを履くメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

「多くのお客さまが望まれるように、ゴツゴツしたブロックでワイルドなアウトドア感を演出できるという、見た目のインパクトの強さが第一に挙げられます。

 タイヤの種類によってはサイドウオールにホワイトレターが施されたものもあり、タイヤでレトロな雰囲気を味わうこともできます。

 また、実際にオフロード性能の向上も見込めます。岩や木の枝などが当たってもタイヤに傷がつきにくいですし、多少の砂地や泥地で埋もれても問題なく走破できる可能性が高くなります。

 路面の凸凹からの衝撃を吸収し軽微な傷や多少タイヤが沈んでも対応できるように、サイドウオールの高さを出すために扁平率が高めになっています」(タイヤ専門店スタッフ K氏)

カッコ良さと引き換え? オフロードタイヤのデメリットは?

 では、オフロードでの走破性や見た目のゴツさが好まれるオフロードタイヤには、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

「最初に挙げられるデメリットがロードノイズの増加です。これはブロックパターン(トレッドパターン)の違いによるものが大きいのですが、とくに高速道路などではノイズが大きいと感じるお客さまも多いようです。

 また、未舗装路でもグリップ力を確保するために一般的なオンロードタイヤより柔らかい素材を使用しており、舗装路走行が続くと摩耗が早くなる傾向にあります。

 もう一点は、タイヤの扁平率が高いということはバネ下重量が増えることになり、燃費が悪化してしまう傾向があることもデメリットでしょう」(タイヤ専門店スタッフ K氏)

 オフロードタイヤの装着は、見た目の印象をワイルドに変えることができることから人気のカスタムですが、メリットとデメリットを理解したうえで装着することをオススメします。

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 最近はポルシェ「カイエン」やアウディ「Q7」などのスポーティなSUVや、トヨタ「ハイエース」の足まわりをリフトアップしてゴツゴツのオフロードタイヤを組み合わせるカスタムが増加。

 通常のクロカンカスタムとは違う独自の世界観で、徐々に流行の兆しがあるそうです。