救急搬送体制がひっ迫するなか、救急車に関してSNSではある投稿が話題に。どういった内容なのでしょうか。

救急車接近時には「ハザードを!」投稿がSNSで話題

 新型コロナウイルスの感染の再拡大や熱中症などで、地域によって救急車の稼働率が90%を超える日があるなど、ひっ迫した状況となっています。

 そんななか、SNSでは救急車に関してあるユーザーの投稿が話題に。どういった内容なのでしょうか。

 バク@精神科医/新刊発売中!!(@DrYumekuiBaku)さんは、精神科専門医としてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事しています。

 そんなバクさんは、救急車が来たときの一般車両の対応について、SNSに以下のように投稿。

「救急車が来た時減速して避けつつハザードたくと救急車からしたら『あのクルマはめっちゃ譲る気満々やな!安心して横抜けれるやで!』と思えるらしいので、運転中に道を緊急車両に譲る時はハザードたいてあげてください。

(情報元は関西の救急隊員さん。地域差あるかもですが後続車にも伝わるし良いと思う)」

 この投稿を読んだユーザーからは、「めっちゃ分かります」「私もハザードします」といった共感や、「なるほど、今まで端に寄ってたけどハザードたくようにします」という声が寄せられています。

 実際に救急車を運転しているというユーザーからは、「救急車に気づいてるか気づいていないかは本当に重要です」との意見も見られました。

 また、救急車についての対応を知らないドライバーもいるようで、「これをやると後続車に抜かれるのでモヤモヤする」との声も見られています。

 今回の投稿の経緯について、バクさんは以下のように話します。

「最近緊急車両を見る機会が非常に増え、過去同乗していたドクターカーで聞いた記憶から投稿しました。実際車内から見ているとわかりやすかったです」

 投稿の反響はさまざまだったようで、これについて以下のように話します。

「『もちろんそうしている』という意見がかなり多かったのですが、『ハザードは逆に危険』『停車より徐行の方が良い』などのご意見もありました。

 怖いなと思ったのは『緊急車両に道を譲ったら後続車にすごい勢いで抜かされた』という内容です。救急車の事故を招きかねず譲ることの難しさを感じました」

 本来、交差点またはその付近において救急車が接近してきた際は、道路交通法40条で、道路の左側に寄って一時停止しなければいけないと定められています。

 ハザードランプの本来の使用方法については、夜間に幅5.5m以上の道路に駐停車するときと、通園通学バスの乗降時のために駐停車させているときに用いられることが定められており、これは道路交通法第18条、26条にて規定されています。

では、今回の投稿のようなケースではどうなのでしょうか。元警察官のBさんは以下のように話します。

「緊急車両が近づいてきたときにハザードを点灯させるというのは正直なところ法律で定められたものではないので、良いとは言い切れないかと思います。

 ただし、特に罰則などもありません」

 法律上だけで見ると、救急車が近づいてきた際のハザードの使い方は本来の目的ではないといえます。

 しかし、救急車が接近してくるなどお互いの意思疎通が必要な状況では、ハザードランプで合図を示すのも大切な行動のひとつといえるでしょう。

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 今回の反響があった投稿を受け、バクさんはユーザーに向けて以下のような想いを話しています。

「コロナ禍の昨今、移動手段を公共交通機関から自家用車へ変えた人もいると思います。

 道路は常に流動的で緊急車両が来た時の対応として徐行か停車かなどの最善は、その時々で変わります。しかし最善でなくとも少しの配慮で十分だと思います。

『お先にどうぞ』というゆとりの気持ちを持ち、元気&無事故で走行することで支援される医療がとても多くありますので、気をつけてもらえますと幸いです」