街中では警察官が交通取り締まりをしている様子を見かけることがあります。では、とくに交通取り締まりが強化される期間はあるのでしょうか。

ドライバーはとくに気をつけたい!? 「交通取り締まり強化期間」とは

 街中では警察官が交通取り締まりをおこなう様子を見かけることがあります。
 
 1年通しておこなわれている交通取り締まりですが、とくに強化する期間はあるのでしょうか。

 直近では2022年9月21日から30日までの10日間、「秋の全国交通安全運動」がおこなわれています。

 この期間中は、交通ルールを守り、正しいマナーを国民に習慣づけることで交通事故防止を図ることを目的に、警視庁や警察庁のほか、日本自動車連盟(JAF)、国土交通省など多くの関連団体が主催となっておこなわれています。

 警察庁交通局によると、2022年の交通安全運動における運動重点には、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時の夜間の歩行者事故などの防止及び飲酒運転の断絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」が挙げられており、この3点を重点的に運動が実施されるとしています。

 この交通安全運動の始まりは、今から74年前の1948年(昭和23年)におこなわれました。

 内閣府によると、戦時中減少した自動車事故量に増大の兆しが見え、また交通事故も増加傾向にあったので、何らかの対策を講じなければならない情勢があったという背景から、「全国交通安全週間」(12月10日から12月16日)を、国家地方警察本部(警察庁の前身)決定による全国交通安全週間実施要綱に基づき実施。

 それから1952年(昭和27年)には毎年春と秋の年2回開催となり、現在では原則として春は4月6日から、秋は9月21日から各10日間と定められています。

 このように、全国交通安全運動の期間中は特に交通ルールの徹底が求められる期間といえます。

 このほか、交通安全運動期間中以外に警察が交通取り締まりを強化すると考えられるのは、各都道府県独自で定められた「交通安全の日」です。

 例えば北海道では毎月15日を「道民交通安全の日」、東京都では毎月10日を「東京都交通安全日」と定めています。

「交通安全の日」は、交通安全運動と同様に交通ルールを守ること、正しい交通マナーを普及・浸透させて交通事故防止を図るという目的で定められており、警察官によって通学路の見守り活動がおこなわれるなど、交通取り締まりを強化することが想定されます。

 兵庫県の場合では、毎月11日を「横断歩道おもいやりの日」と定め、「横断歩道における歩行者優先の徹底と横断歩行中の交通事故ゼロを呼びかける活動を強化する」ことを目的に、横断歩道の交通ルールを呼びかける日を設けています。

 さらに、カレンダーに設定されていない日にも交通取り締まりを強化する可能性のある期間があるといいます。これについて、元警察官Bさんは以下のように話します。

「交通取り締まりが強化される期間のひとつには『交通死亡事故が発生して間もない期間中』が挙げられます。

 交通死亡事故が一定期間に集中して発生した場合、知事名で『交通死亡事故多発警報』が発令されることがあり、その事故防止対策として警察による交通指導や取り締まりがおこなわれる場合があります」

 実際に、埼玉県では7日以内に10件以上の交通死亡事故が連続発生するなどの基準をもとに1か月間「交通死亡事故多発非常事態宣言」を発令すると決められています。

 また奈良県では10日以内に5件以上の交通死亡事故が発生したときなどに14日間「交通死亡事故多発警報」を発令すると定められているなど、対応は各都道府県で異なるといえます。

 茨城県を例に見てみると、「交通死亡事故多発警報」が発令された際には、交通死亡事故を抑止するための緊急対策として、新聞、ラジオなどの広報で事故防止を呼びかける、交通指導取り締まりを強化するなどの対策をおこなうことが示されています。

 奈良県でも同様に、警報が発令されると広報活動を実施するほか、交通指導取り締まりを強化すると明示されており、交通死亡事故が一定期間内に多発した場合も警察による交通取り締まりが増えることが予想されます。

 このほか、交通取り締まりが強化される時期について、元警察官Bさんは以下のように話します。

「年末の特別警戒の時期についても、忘年会シーズンであり飲酒運転に対する取り締まりが増えると考えられます。

 お酒を飲んだ後に数時間休憩し、お酒が残った二日酔いの状態で運転したことにより捕まってしまうケースも散見されるので、注意が必要です」

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 警察は常時交通取り締まりをおこなってるものの、特に交通安全運動期間中や交通安全の日、交通死亡事故が多発した時期などについては取り締まりを強化する可能性があります。

 毎年9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」と定められていますが、交通安全運動や交通安全の日を機会に改めて自身の運転を見直してみても良いかもしれません。