2023年2月1日、日本RV協会は2022年の日本国内におけるキャンピングカーの販売総額が過去最高の762億円になったと発表しました。近年、日本でキャンピングカーの人気が高まる背景にはどのような理由があるのでしょうか。
キャンピングカーの販売総額が過去最高に!
2023年2月1日、一般社団法人日本RV協会(以下、JRVA)は、2022年の国内における新車・中古車を合わせたキャンピングカーの販売総額が過去最高となる762億円(対前年比120%)に到達したと発表しました。
JRVAは全国のキャンピングカーユーザーやキャンピングカーメーカーなどに調査した業界動向を取りまとめて発信しており、近年はキャンピングカーの販売総額が増加の一途をたどっているといいます。
また、販売台数と廃車台数などから算出した国内のキャンピングカー保有台数も調査の開始以降増加を続け、2022年には前年比9000台増しとなる14万5000台となりました。
この台数は17年前の約3倍に相当する値で、その理由についてJRVAは「様々な車両タイプの流通や、昨今の車中泊をはじめとするアウトドアブームを受け、ライフスタイルのなかにキャンピングカーという文化が浸透してきた」と分析します。
一方で海外と比べると、現在ドイツでは日本の約10倍となる140万台ものキャンピングカーが保有されており、日本でもまだまだキャンピングカーの需要が増加し続ける可能性は十分にあるといいます。
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JRVAでは、キャンピングカーユーザーの声も聞いています。キャンピングカーで旅行する時期の調査では、大型連休のある5月が最多である一方で、1月や2月のような寒い時期であっても30%以上の方が旅行に出かける点が注目されます。
これは断熱処理が施されたモデルの多いキャンピングカーならではの結果といえます。
近年はアウトドアへの使用のみならず、災害時の拠点としても注目が集まっており、今後もキャンピングカーの国内マーケットはさらなる成長が期待できそうです。