2023年5月20日・21日に開催の「ル・ボラン カーズ・ミート」にて、トヨタ「センチュリー」のトムス仕様車が展示され、SNSではさまざまな感想が投稿されています。どのようなクルマなのでしょうか。

存在感ある「トムスセンチュリー」が展示

 2023年5月20日・21日に横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区)で開催された「ル・ボラン カーズ・ミート」にて、トヨタ最高級車「センチュリー」のトムス仕様車が出展されていました。
 
 トムス(TOM’S)はトヨタ車のカスタム・チューニングパーツを手掛けるチューナーで、この「トムスセンチュリー」について、実車を見たユーザーからさまざまなコメントが聞かれています。

 センチュリーは1967年に登場後、現在まで日本を代表する「ショーファーカー(お抱え運転手付き車)」として、各界のエグゼクティブに愛用されてきました。

 1997年に登場した2代目は、国産乗用車で唯一5リッターV型12気筒エンジンを搭載。後席の快適性を最大限重視したインテリアや威厳のあるフォーマルなエクステリアなど、その独特なスタイルも相まって、日本独自モデルにもかかわらず中古車が国外に渡り比較的高値で取引されるなど、一部の層から密かな人気ぶりを見せています。

 現行モデルは2018年6月に21年ぶりのモデルチェンジが行われた3代目。伝統的なスタイルを保持しながらもV型12気筒エンジンを廃止し、5リッターV型8気筒エンジンに高出力モーターを組み合わせるハイブリッドを搭載するなど、環境に配慮して正当進化を遂げました。

 そんな現行センチュリーを長年トヨタのチューナーを担ってきたトムスがカスタムしたトムスセンチュリーは、2020年に開催された「東京オートサロン」で発表された後、実際に市販されています。

 エクステリアはセンチュリーの持つ気品の高いデザインはそのままに、アクティブなスタイリングへと変更。エアロ効果により走行安定性の向上も期待できると言います。

 インテリアはスポーティ仕様・エグゼクティブ仕様の両方に変更可能なフルオーダーメイド仕様とし、国内シート職人が手掛ける最高級ナッパレザーをはじめとする素材や無数のカラー・ステッチを用意。乗る人に合わせた自分流のカスタムが可能です。

 パワートレインは最高出力381ps・最大トルク52.0kgfmを発揮する5リッターV型8気筒エンジンと最高出力224ps・最大トルク30.6kgfmを発揮するモーターの組み合わせと、変更ありませんが、トムス独自開発のエキゾースト「トムス・バレル」により上質で重厚なサウンドと、スロットルレスポンス向上により走行性能の向上が図られています。

 ル・ボラン カーズ・ミートではブレーキシステム「ブレンボ」とホイールメーカー「BBS」の両社が展開する「Brembo×BBS」ブースで展示され、BBSのブラックメッシュホイールで引き締まった足元に赤いキャリパーとドリルドローターが装着され、ハイスペックぶりを主張します。

 このトムスセンチュリーに関して、実車を見たユーザーからは会場やSNSをはじめとしてさまざまな意見が聞かれます。

「TOMSセンチュリー初めて見た」など、実車を見て存在を知った人以外にも、「各部がブラックアウトされた事で迫力がすごい」「めっちゃカッコいい」「イカツい!」「迫力がハンパない!」など、トムスのパーツで“武装”されたセンチュリーの迫力を評価する意見が見られました。

 さらに「後ろにつかないで欲しい…」「これ高速で追い越し走ってきたら怖え…」など、バックミラーに映る後続車のトムスセンチュリーを想像し、あまりの迫力をユーモラスに捉えるコメントも。

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 なお、トムスセンチュリーの価格(消費税込)は3097万6000円で、ベース車2008万円に対し1000万円以上となる価格設定です。