高速道路のSAやPAには様々な施設や設備がありますが、実は郵便ポストが設置されているのをご存じでしょうか。なぜ設置されているのでしょうか。

高速道路に「郵便ポスト」? その設置理由は

 高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)には様々な施設や設備がありますが、実は「郵便ポスト」も設置されています。
 
 なぜ高速道路に郵便ポストが設置されているのでしょうか。

 最近のSAやPAには、人気の高い飲食店のほか、遊園地や温泉といったレジャー要素を兼ね備えた施設もあり、立ち寄る場所から“観光地”へと進化している所もあります。

 そんなSAやPAには、街中でよく目にする郵便物を投函するための郵便ポストも設置されているケースがあります。

 例えば、NEXCO東日本管内の道路だと、道央道、札樽道、東北道、秋田道、磐越道、関越道、上信越道、常磐道、北関東道、東関東道、圏央道、館山道に設置してあるといいます。

 具体的には、東北道の上河内SAの上下線、花輪SA上下線、常磐道の友部SA上下線など、計26か所です。

 ポストの設置について、NEXCO東日本の担当者は「郵便ポストは弊社から依頼して設置しているものではなく、郵便局さんから依頼があり設置しているものと思われます」と話します。

 旅先で手紙を書いたり何か郵便を届けたいという際に便利といえますが、そもそもなぜ高速道路にも設置されているのでしょうか。これについて、日本郵便の広報担当者は以下のように話します。

「高速道路上に郵便ポストが設置されている理由は、鉄道の駅などと同様に、施設をご利用される方の往来が多く、郵便物の差し出し利便性が見込まれるためです」

 SAから郵便物や手紙などを出す人が多いことから高速道路の各地に設置されているとのことでした。

 では、郵便物はどのように回収されるのでしょうか。街にあるポストと何か違う点はあるのでしょうか。これについて前出の日本郵便の担当者は以下のように話します。

「街にあるポストと異なる点はありません。高速道路に設置されているポストの郵便物は、高速インター入り口から入り、郵便ポストへ取り集めに赴きます」

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 ちなみに、郵便物をポストに投函してからどのように宛先の住所に届けられるのでしょうか。

 郵便物が配達されるまでの一連の流れについて、日本郵便のウェブサイトには次のように記載されています。

 まずポストに投函された郵便物は、決められた時刻になると配達員によって回収されます。

 回収された郵便物は郵便局へ運ばれ、手紙の大きさや重さによって消印を押す作業を経て、宛先の地域ごとに分けられ、その後、宛先地域の郵便局へ運ばれます。

 そして宛先地域に届いた郵便物は、配達順に並べられ、郵便バイクに載せられて、書かれた宛先の住所へ届けられるという流れです。

 ひとつの郵便物はバトンのように多くの人の手から手へと渡った後、届けられていることが分かります。

 高速道路で郵便ポストを見かけたら、旅先から手紙を出してみるのも風情があって良いかもしれません。