トヨタは「ミライ」のスポーティ仕様「ミライスポーツ」を初公開しました。このモデルに対して、SNSではどのような反響があったのでしょうか。

新型「クラウンセダン」よりカッコいい!?

 トヨタの燃料電池車(FCEV)である「MIRAI(以下ミライ)」のスポーティ仕様が、富士スピードウェイで2023年5月27日・28日に開催された「スーパー耐久シリーズ2023 富士24時間レース」で初公開されました。
 
 ミライは水素を燃料とし、酸素とともに燃料電池に取り込んで電気を作り、その電気でモーターを駆動させて走ります。ガソリンを給油するのとほぼ変わらない短い燃料充填時間で、長い航続距離(約850km)を可能としています。

 現行ミライは2020年にデビューした2代目モデルで、「走りを予感させるダイナミックさと誰もが思わず振り返るエモーショナルな美しさ」を併せ持つスタイリングを追求しました。

 エクステリアは、TNGAプラットフォームの採用により、低重心で伸びやかなプロポーションを実現。20インチタイヤを装着することでダイナミックさと軽快感を付与しています。

 なお、現行ミライから駆動方式は後輪駆動、乗車人数は5名へと変更されました(初代モデルは前輪駆動の4人乗り)。

 そんなミライの新たな提案として世界初公開された「ミライスポーツ」は、「マットスティール」というツヤ消しのボディカラーに身を包み、標準モデルとは異なるバンパーやカーボンボンネットを採用。よりスポーティなデザインになっています。

 リアはトランクもカーボンとしたほか、クロームの「MIRAI SPORT」のエンブレムを装着。サイドにはブラックとグレーの「FCEV」デカールが貼られ、21インチに大径化したホイールに、タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ S 5(245/40R21)」を履いています。

 なお足回りも変更されており、車高は20mmダウン。バンパーの形状が変更されたことで、全長は20mm長くなっているといいます。

 このミライスポーツに関して、SNSでは「カッコいい」といった投稿が見受けられます。

「めちゃカッコいい」「ミライスポーツいいな。トヨタはほんとにいつもワクワクするクルマを見せてくれる」「ミライスポーツ、イケてますね! これで売って欲しい」「ミライスポーツのホイール、カッコよすぎ」と、スタイリングを賞賛する声がありました。

「新型クラウンよりミライスポーツの後ろ姿の方が好きだなぁ」「クラウンセダンの登場によって、FCEVのミライの立場がどうなるのか気になってはいたけど、これやばいね。かっこいい」など、新型「クラウンセダン」と比較する書き込みも存在。

 2023年秋に発売予定の新型クラウンセダンには、ハイブリッドとFCEVが設定されることが明らかになっており、ミライとのすみ分けがどうなるのかが気になるところです。

 ミライと新型クラウンセダンとのキャラクターの違いを示すひとつの提案として、ミライスポーツを製作したとトヨタは説明。

 新型クラウンセダンは正統派セダンとしてショーファーニーズにも対応可能なモデルとしてラインナップされる一方、ミライはスポーティ路線に振ることで、新たな可能性を見出していくということのようです。

 なお、ミライスポーツの市販化は決まっていないといいますが、反響次第ではその可能性も否定できないとされています。