2022年に17歳の現役高校生が、21年前のミニバンを購入したことをSNSで投稿し話題となりました。あれから1年が経過しどのような変化があったのでしょうか。

現役高校生が21年前のミニバン購入!? その後1年どうなった?

 2022年にSNSで、17歳の現役高校生が初めての愛車を購入したという投稿が話題となりました。あれから1年が経過し、どのような変化があったのでしょうか。

 普通車の免許取得は18歳以上と年齢の規定があり、18歳未満ではクルマを運転することができません。

 そんななか、昨年2022年5月16日に当時17歳の現役高校生のおはぎ(@3s_townace5227)さんが2001年式のトヨタ「タウンエースノア」を購入。SNSでは、「【ご報告】17歳現役高校生、人生初の愛車納車されました」と納車した様子を投稿し、当時1万2000件を超えるいいねがつけられ大きな話題となりました。

 おはぎさんが購入した「タウンエースノア」は、1996年から2001年にかけて発売されたワゴンタイプの乗用車で、現在も人気なファミリーカー「ノア」の前身ともいえるモデルです。また当時は姉妹車として「ライトエースノア」も展開されていました。

 昨今ではさまざまな新しい魅力的なミニバンが登場していますし、17歳という年齢ではクルマの運転ができませんが、なぜタウンエースノアを購入するに至ったのでしょうか。

 これについて、当時おはぎさんは以下のように話しています。

「もともと自宅に2001年式の『ライトエースノア』があり、3S-FEエンジンの独特で豪快な始動音にとても惹かれ、いつか自分でも運転したいと思うようになりました。

 しかし、僕が中学1年生の時の冬にそのライトエースノアのABS警告灯が点灯してしまい、修理代に30万円以上かかるといわれ、泣く泣く手放すことに。

 その時に「いつか絶対に買い戻そう」と強く決めてネットで探し続け、2022年4月に中古車サイトにASK表記でタウンエースノアが掲載されているのを見つけました。

 そして、車両本体価格18万円で売っていただけることが分かり、すぐに現車確認へ行き購入しました」

 タウンエースノアの購入には幼少期の思い出がきっかけだったといいますが、とはいえ車両価格18万円は自動車の価格としてはかなり格安であるものの、高校生にとっては高額な金額ともいえるでしょう。

 おはぎさんは、部活とアルバイトを掛け持ちしつつ、友達と遊ぶ回数や外食を減らすなど節約をし、コツコツとお金を貯めてクルマの購入に至ったといいます。

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 あれから1年が経過し、おはぎさんは2023年3月に晴れて普通車の運転免許を取得。

 2022年取材当時、「自分で乗れるようになったら両親や友人を乗せていろんなところへ走っていきたいと考えています」と話していましたが、免許取得後にどのような変化があったのでしょうか。これについて以下のように話します。

「免許を取得した3月の春休みは毎日のように愛車と出かけました。

 1番最初に横に乗せたのは父で、僕が運転しながら『いま夢叶ってるのやばいな』って言うと父は少し笑って、顔もいつもより嬉しそうな顔をしていて僕まで嬉しい気持ちになりました。

 このほか友達と夜な夜な走ったり、両親とGWに遠出をしたり、彼女と海へ行ったり、愛車との日々を満喫しています」

“クルマ”を買った高校生の心境の変化とは

 さらに、愛車が納車されて1年が経過した変化について、おはぎさん以下のように話します。

「3月までは免許もなく運転ができない状態でしたが、憧れのクルマを購入できたことで毎日がとても楽しくなりました。

 例えば、学校で嫌なことがあった時や、アルバイトに行く時など少し憂鬱な時でも、『家にタウンエースノアがいる』と思うとなんでも乗り越えられるような気がしました」

 また免許取得までの運転できない時間を使って、さまざまな内外装の改装を行ったといいます。

「インテリアでは、内装パネルやオーディオ、シートカバーなどを改装しました。

 内装パネルは商用車のような雰囲気だったので、黒木目パネルに交換しました。

 また車内にはラジオしかついていなかったので、オークションサイトでトヨタ純正ナビを購入し、自分で取り付けました。

 シートカバーは前に両親が乗っていた『ライトエースノア』の純正のカバーを取り付けて、僕の憧れるきっかけとなったライトエースノアの雰囲気が感じられてとても気に入っています」

 おはぎさんは2023年5月に1年前の愛車を納車した時のことを振り返って以下のように投稿。

「あれから1年、今年の3月には免許も取れ、運転できるようになったのでこれからどんどん思い出を作っていこうと思います」

 これにユーザーからは「こんなに思ってもらえてクルマがとてもうれしそうだし楽しそう!」「あの値段で変えたのは奇跡だったね」と温かい声が見られます。

 おはぎさんは今後について、より自分好みに改装しつつ、愛車とのカーライフを楽しみたいと語っており、「こんな若造ですが、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです」と想いを話します。