タニタが、飲酒習慣のある社用車ドライバー1000人を対象に実施した「飲酒運転に関する意識調査」の結果を発表しました。

社用車ドライバー1000人に調査

 タニタは2023年5月30日、「飲酒運転に関する意識調査2023」の調査結果を発表しました。調査は3回目で、3年5か月ぶりに2023年4月に実施。飲酒の習慣があり仕事で社用車を運転することがある全国の20歳〜69歳のドライバー1000人を対象に、飲酒と運転についての知識や行動、組織における飲酒運転の防止策などを調査したものです。
 
 飲酒運転に関する基礎知識については、社用車ドライバーの約4割が「お酒を飲み過ぎても一晩寝れば運転しても大丈夫だと思う」と回答し、特に酒に強いと答えた人では5割に達しました。

 また、「アルコールが体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事でクルマを運転することがある」と答えた人も2割いました。

 職場の飲酒運転対策については、防止策が取られていると答えた人は7割を超え、前回調査から10ポイント以上上昇。

 具体策としては「社用車の運転前にアルコール検知器による社内チェックを実施する」と答えた人が4割を超えトップで、前回調査から2倍以上に大幅上昇したといいます。

 社用車ドライバーのアルコール検知器によるチェック義務化は延期されていますが、飲酒運転となる危険性を数値で可視化することにより防止に取り組んでいる職場が多いことが分かりました。

 一方、「アルコールの基礎知識を学ぶ機会を設ける」と答えた人は、前回調査から10ポイント弱下がり、職場で飲酒と運転に関して正しい知識を学ぶ機会が減少しているという実態も明らかになっています。

 このほか、アルコール検知器には有効期限がありますが、社用車ドライバーの7割近くは有効期限があることを知らないと回答。また、適切に保管されていないアルコール検知器は誤検知する可能性があることについては、6割近くが知らないと答えたといいます。

 また、自転車運転者のヘルメット着用が2023年4月から努力義務化されていますが、今回の調査で自転車の運転と飲酒について質問したところ、「お酒を飲んでも自転車であれば運転しても大丈夫だと思う」と答えた割合は1割半で、特に20代・30代は約2割と多かったといいます。