2017年12月に登場したマツダの3列シートSUV「CX-8」。発売から約5年強経過した中で、現状はどのような売れ行きなのでしょうか。
マツダ唯一の3列シートSUV「CX-8」はファミリー層以外からも人気
マツダ「CX-8」は2017年12月に誕生し、マイナーチェンジなどを経て現在でも販売されています。
発売から約5年強が経過した中で、現状はどのような売れ行きなのでしょうか。
2017年に登場したCX-8はマツダのSUVラインナップのなかで唯一の3列シートモデルであり、ファミリー層を中心に人気を博していきました。
2022年1月には、最上級グレードとなる「エクスクルーシブモード」と特別仕様車である「ブラックトーンエディション」が発売されました。
これらのモデルは上質で洗練されたデザインと、大人6名または7名が快適に乗れるクロスオーバーSUVとして幅広い層のユーザーから需要を発揮しています。
また、直近では2022年11月に大幅な商品改良がおこなわれ注目を集めました。
この改良では内外装のデザインがさらに洗練されたことにくわえ、特別仕様車である「グランドジャーニー」と「スポーツアピアランス」をグレード追加したことで、SUVらしい力強さと都会的なエレガントさを表現しています。
上質さと3列シートの室内空間が魅力のCX-8ですが、現状はどのような人気があるのでしょうか。首都圏内のマツダ販売店担当者は次のように話します。
「CX-8は最近よく受注をいただいております。
特に、ガソリン車、ディーゼル車ともに『ブラックトーンエディション』が人気です。
主に『黒で引き締まったデザインがいい』という理由で購入をする人が多いです」
また、CX-8を買うユーザーの特徴として、前出の担当者は次のように話します。
「CX-8は3列シートということもあり、ファミリー層を中心に人気となっています。
一方で、子育てが終わった人やご年配の人などからもよくオーダーをいただきます。
『今まで家族でミニバンに乗っていたけど、子供が大きくなりSUVに乗り換えたい』といった人はミニバンの車高の高さや広い室内空間の感覚に慣れているため、その感覚を維持したSUVであるCX-8を購入するといったケースも多いです。
また、ご年配の人で、普段は2人でしか使用しないがたまに孫と一緒に出かけたいという人は『3列シートのクルマがいいけど、スライドドアまでは必要ない』といった理由でCX-8を購入するということもあります」
「CX-8」はラインナップからなくなる? 「CX-80」が後継モデルとなるのか?
一方で、CX-8は今後マツダのラインナップから消えるかもしれないといった憶測がネット上などでささやかれています。
その理由として、2023年末から2024年にかけて3列シートのラージSUVマツダ「CX-80」の発売が予想されていることがあげられます。
CX-80はCX-8よりも大柄なボディで室内の居住性や快適性の高さもCX-8をしのぎ、マツダのフラッグシップSUVというポジションを担うと見られています。
実際にマツダが直近で公表した決算説明資料における日本市場での説明に「CX-5」や「CX60」などの名前は頻繁に出るものの、CX-8の名前がありません。
また北米などで販売している「CX-9」に代わり今後登場する「CX-90」がその後継モデルになることがすでに発表されているなどの背景もウワサの要因です。
CX-8の今後について、前出の担当者は「CX-8の今後に関する情報は入っていません。ただうわさを聞いて、その前に新車で購入をしたいという人もいます」
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実用的な3列シートSUVとして幅広く人気を獲得するマツダ「CX-8」ですが、「CX-80」の登場により商品ラインナップから消えてしまうのでしょうか。マツダの今後の戦略に注目が集まります。