2023年5月26日、ホンダの中国合弁会社「広汽本田汽車」は、ホンダ「CRIDER 凌派」の新たな2024年型を発表、発売しました。中国販売される中級セダンはどのように進化したのでしょうか。

ホンダ新「クライダー」発売

 2023年5月26日、ホンダの中国合弁会社「広汽本田汽車」(広東省広州市/以下、広汽ホンダ)は、ホンダ「CRIDER 凌派(以下、クライダー)」の新たな2024年型を発表、発売しました。

 クライダーは、2013年に登場した中級セダン。現行モデルは、2018年に登場した2代目です。

 ボディサイズは全長4756mm×全幅1804mm×全高1509mmと、日本で販売されていたセダンと比較するとインサイト(全長4675mm)とアコード(全長4900mm)の中間に位置するサイズ感。ホイールベースは2730mmです。

 エクステリアでは、フロントフェイスに厚みのあるメッキ加飾やツリ目のヘッドライトを採用し精悍な印象としているほか、今回新たに全グレードに採用されたウィングスタイルのLEDヘッドライトが目を引きます。

 インテリアは、比較的長めのホイールベースを生かした広々とした車内空間を実現。タンの内装色が設定されるほか、後部座席には頭を包み込むよう角度が調整可能な“航空ヘッドレスト”が装備されるなど、ショーファーカーさながらの豪華な印象に仕上がっています。

 搭載されるパワートレインは、今回新たに全グレードで排ガス基準(国家VI B規格)を満たすように設定されたという「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アースドリームステクノロジー)」が搭載された最高出力122馬力・最大トルク173Nmを発揮する1.0リッターターボエンジンを搭載したガソリンエンジンモデルと、最高出力108馬力の1.5リッターエンジンに最高出力131馬のモーターを組み合わせたハイブリッドモデルの2種類を用意。組み合わされるトランスミッションは、ガソリンエンジンモデルがCVT、ハイブリッドモデルはE-CVTです。

 予防安全システムがパッケージングされた「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も搭載され、安全装備も充実しています。

 価格は、ガソリンエンジンモデルが11万9800元(約234万円)から、ハイブリッドモデルが14万9800元(約293万円)からです。

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 広汽ホンダはクライダーについて、以下のように説明しています。

「クライダーは、総合力が高く、中国の若い世代の消費者が求める『夢のクルマ』となっています。

 広汽ホンダの強力な研究開発力、高度な設計コンセプト、優れた製造力、厳格な品質管理システムに支えられ、2024年型クライダーは引き続き中級車市場をリードし、中国の消費者の生活をより素晴らしいものにするでしょう」