2023年11月15日、スズキのスペイン法人であるスズキモーターイベリカは「ビターラ 20周年記念スペシャルエディション」を発表しました。どのようなクルマなのでしょうか。

20周年を祝う特別な「ビターラ」

 2023年11月15日、スズキのスペイン法人であるスズキモーターイベリカ(以下、スズキ)は同社のコンパクトSUVの特別版「ビターラ 20周年記念スペシャルエディション」を発表しました。

ビターラは、スズキがヨーロッパなどで展開するコンパクトSUVで、日本では「エスクード」として展開されているモデルです。

 現行モデルとなる4代目は、パリで2014年に開催された「パリモーターショー」で初披露されました。歴代ではじめてラダーフレーム方式を廃止し、完全なモノコックボディとなったほか、横置きエンジンレイアウトを採用しています。

 この現行型ビターラでは、衝突時の衝撃を効率よく吸収・分散する軽量衝撃吸収ボディー「TECT」に加え、ミリ波レーダー方式による衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポート」を採用するなど、パッシブセーフティとアクティブセーフティの両面から安全対策が図られており、ユーロNCAPの安全性能総合評価で最高評価となる5つ星を獲得するなど、高い評価を受けています。

 2022年には、ラインナップに同車初のハイブリットモデルを追加しマイナーチェンジを遂げたビターラが発表され、2021年9月に一度終売していた日本での販売も2022年4月より再開されています。

 今回登場したのはそのマイナーチェンジ版をベースとした200台限定の20周年特別記念モデルです。

 特別仕様車「ビターラ 20周年記念スペシャルエディション」は、特別色としてダイヤルブルーが設定されており、メタリックギャラクティックグレーのルーフやミラー、サイドモールとのコントラストが、このモデルの特別感を演出しています。

 パワートレインは、1.4リッターガソリンターボエンジンに同社の48V SHVS(スマート・ハイブリッド・ビークル・バイ・スズキ)ハイブリッドシステムを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは6速MTで、2WDと4WDが選択可能です。

 走行モードでは、EV走行の頻度を高める「エコモード」と、力強くキビキビした走りの「標準モード」が選択できるようになっています。

 これらのハイブリッドシステムと、4輪制御システム「ALL GLIP」が連携されており、高い走破性と低燃費を両立しています。

 インテリアでは、ビターラ最大の特徴ともいえるアナログ時計がダッシュボードの間に組み込まれています。

 「ビターラ 20周年記念スペシャルエディション」は、200台限定販売ですが、価格はまだ公表されておらず、今後発表があるものと思われます。