「東京オートサロン2024」で日産は、「GT-R NISMO スペシャルエディション」の実車を公開しました。最先端のレーシングテクノロジーを惜しみなく投入したこの高性能モデルについて、SNSではどのような評価が見られるのでしょうか。

新型「GT-R」へのファンの声とは?

 日産は2024年1月に開催された「東京オートサロン2024(以下、TAS2024)」で、最新型「GT-R NISMO」最高峰モデル「スペシャルエディション」の実車を公開しました。
 
 同車について、SNSではどのような声が寄せられているのでしょうか。

 日産「GT-R」は、究極のドライビングプレジャーを求めて常に進化し続けてきた日産のスーパースポーツカー。

 現行モデルは2007年に登場し、以後毎年のように戦闘力を高めるアップデートが実施されていますが、TAS2024に出展された新型GT-R NISMOはこのGT-Rのパフォーマンスをさらに高めた、まさに“究極のGT-R”。
 
 通常のGT-Rをベースに、日産ワークスであるNISMOの誇る最先端のレーシングテクノロジーを注入した超高性能ロードカーに仕上がっています。

 搭載するパワーユニットは、3.8リッターのV型6気筒ツインターボエンジンをNISMOが独自技術でチューニング。その結果、最高出力600馬力・最大出力652Nmものパワーを絞り出すことに成功しました。

 この強大なパワーは、デュアルクラッチトランスミッションと電子制御式の四輪駆動システムを介して余すこと無く地面に伝達され、圧倒的な走行性能を発揮。

 もちろんパワー一辺倒でなく、レスポンスに優れたターボチャージャーや、制動力とコントロール性に優れたカーボンセラミックブレーキ、軽量化に貢献するカーボン製ルーフ、カーボン製エンジンフード、カーボン製フロントフェンダーなどを組み合わせることで、ベース車の時点で高性能なGT-Rの「走る」「止まる」「曲がる」能力を限界レベルまで引き上げているのです。

 そんな新型GT-R NISMOは、スペックのみならずデザイン面も進化しています。

 新たに水平基調の形状が採用されワイド感のあるフロントグリルは、従来よりも開口部を小型化しつつ、走行時の空気の取り込み量は変えないことで、高い冷却性能を維持したまま空気抵抗を低減しました。

 また、リアバンパーサイドやトランクリッドの上面にエッジを加えたことでも空気抵抗が低減されているほか、個性的なスワンネック形状を採用したNISMO専用リアウイングによりダウンフォースも向上。

 内装もドライビング性能向上のために手が加えられており、剛性が50%向上した新しいレカロ製シートをフロントシート両座に採用します。

 標準装備されたフロントメカニカルLSDの効果により旋回性能が向上した同車だけに、ドライバーの姿勢保持をこれまで以上にサポートし、より運転に集中することが可能となりました。

 さらに新型GT-R NISMOの特別仕様車となるスペシャルエディションは、ピストンリングやコンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用。

 クリア塗装を施した専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付)や、リム部にレッドの加飾を入れた専用レイズ製アルミ鍛造ホイール、専用カラーのアルミ製ネームプレートなど、最高峰かつ最強モデルにふさわしい特別な装備を盛り込んだ、まさにスペシャルなモデルとなっています。

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 TAS2024に展示されたGT-R NISMO スペシャルエディションの車両価格(消費税込)は2915万円。これは現行国産車の最高額です。

 同車についてSNSでは、「3000万円!? 高すぎて買えません笑」「いや台数限定だしお金があっても売ってもらえないよ…」と、価格の高さに驚く声が多く見られたほか、「でもGT-Rはもっと高いフェラーリより速いし凄い」「もはやフェラーリもポルシェもGT-Rの相手にならないと思う」など、新型GT-Rの折り紙付きの高性能が絶対的な信頼を受けていることがうかがえます。

 その一方で、「でもエクステリアとインテリアがひと昔の車だなぁ」「基本設計は17年前ですからね。年次改良しようと見た目の古さは否めない…」「完成度の高さは分かりますけど、早くフルモデルチェンジしないかな」といった、長寿命モデルゆえ外観の刷新を望む声や、フルモデルチェンジを求めるコメントも。

 また、「クルマって古くなっても毎年アップデートすれば高値で売れるのか」「ランエボとかRX-7みたいな過去のスポーツカーもアップデートし続けて売って欲しかった」など、過去の販売終了したスポーツモデルも新型GT-Rのように長く売り続けて欲しかったという、往年のスポーツカーファンならではのコメントも印象的でした。