三菱は、第4回 脱炭素経営EXPO【春】にて、新型軽商用EV「ミニキャブEV」を実車展示しました。どのようなモデルなのでしょうか。

三菱新型「軽商用バン」実車公開

 三菱は、2024年2月28日から3月1日にかけて東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催された第4回 脱炭素経営EXPO【春】で、2023年12月21日にも発売されたばかりの新型軽商用EV「ミニキャブEV」を実車展示しました。

 新型ミニキャブEVは、軽商用EVとして12年間で、約13千台(2023年10月末時点)の販売実績を持つ「ミニキャブ・ミーブ」をベースに同車の開発・メンテナンスで得られたノウハウを最大限に活かして大幅改良し、航続距離の向上や、安全装備・機能装備の拡充を図ったニューモデルです。

 モーターや駆動用バッテリーなど電動系コンポーネントを新世代化し、一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増となる180km(WLTCモード)に延長。

 AC200V(15A)での普通充電では約7.5時間で満充電となり、業務終了後に充電すれば、翌日の業務開始時には満充電状態で使用可能になる計算です。

 新採用のモーターは走り出しから最大トルクの195N・mを発生するため、荷物をたくさん積んで重くなった状態でも、電気自動車ならではのスムーズかつ力強い走りでストレスなくキビキビと走行することが可能。

 また、新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、先代モデルよりさらに高い静粛性を実現し、早朝や深夜でも周囲に気兼ねなく走行することができます。

 グレード展開は、2シーターと4シーターの2種。ボディカラーは、ホワイトソリッドとスターリングシルバーメタリックの2色展開です。

 今回展示された新型ミニキャブEVは、そんな同車の中でも2シーターのモデル。価格は243万1000円からです。

 また電気を車両からいつでも取り出せる、オプションのアクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)が装備されていました。

 三菱の担当者はこのクルマについて、以下のようにコメントしています。

「現在大きな反響を頂いているところです。競合他社も今年から参戦してきますが、三菱にはミニキャブ・ミーブで培った技術があるので、耐久性などでは負けない自信があります。

 また、2シーターと4シーターでは、4シーターをご要望いただくことが多いです」

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 新型ミニキャブEVの価格は前述の通り243万1000円から。一見高いように見えますが、国の補助金が一律55万円受けられるので、実質188万1000円からと見ても良いでしょう。

 また、東京都内で登録する場合は、都の支援制度でさらに45万円、そしてメーカーの販売実績などに応じて評価が変わる「メーカー別上乗せ」を最大限である10万円受けられるため、133万1000円からとなります。

 ここまでくれば、ガソリンエンジン車の「ミニキャブバン」と比較しても、ミドルグレードと同様の金額となります。十分検討が可能な価格になるのでは無いでしょうか。