運転免許証の証明写真は、メガネをかけた姿で映りたいと思っていても「メガネを外してください」と言われることがあります。メガネNGにならないために、何に気を付ければいいのでしょうか。
「メガネ外してください」と言われて「意図しなかった顔写真」になることも…
運転免許証の更新は定期的に訪れますが、そのたびに証明写真の出来に一喜一憂する人もいるのではないでしょうか。
身分証明書として利用する人も多いため、よい仕上がりにこだわる人がいても自然なことです。
しかし、いざ免許センターで写真を撮る際に「想定外」の要求をされたり、持ち込みの写真をボツにされることがあります。その理由の最たるものが「メガネを外してください」かもしれません。
運転免許証の証明写真で、メガネを付けたままでいい場合、逆にメガネを外さないといけないというのは、何を基準にしているのでしょうか。
まず証明写真には、いくつかの規定があります。「申請前6ヵ月以内に撮影されたもの」で、さらに「無帽」でなければいけません。ただし帽子については、宗教上または医療上の理由がある場合、かぶったままでも許されることがあります。
そのほか「正面を向いていること」「無背景であること」などが条件となっています。実はここで、「メガネ」については特記されていません。
しかし、メガネをかけた状態で写真に映りたくても、撮影者に「メガネを外してください」と言われることが、ちらほらあります。条件に特記されていないのに、なぜ外さないといけないのでしょうか。
免許更新センターの担当者は「基本的には、メガネをかけたままでも問題ありません。しかし、レンズに光が反射している場合などは、免許証で『正確な顔の確認』ができなくなってしまいます。そのような場合には、メガネを外して写真撮影をするようお願いしています」
この場合だと、レンズが反射しないように反射防止コーティング剤を使ったり、そもそも反射しづらいレンズを選んだりすればいいでしょう。また、レンズが汚れていると思わぬ反射を引き起こしてしまうため、念入りにレンズを洗浄しておく必要もあります。
要注意!? さらに「メガネNG」の原因はいろいろ!
さらに担当者は「基本的に、メガネのフレームのデザインや色に規定はありませんが、色付きグラスやサングラスなどのレンズに色がついているものの着用は禁止しています。
つまり、本人の目がきちんと大きくわかりやすく映っていればOKですが、目を確認できないものはNGとなります」と話します。
UVカットメガネやブルーライトカットメガネにはも気をつけた方がいいでしょう。見た目は透明のグラスでも、光がレンズに反射すると青や紫がかった色に見えてしまい、「サングラスまたは色の付いた眼鏡」としてNGになることも少なくありません。
以上のように、メガネ姿がOKになるかどうかは、「正確に顔を確認できること」が重要であるようです。同様の例としては、レンズの光が反射している場合だけではなく「メガネのフレームが太すぎて顔の輪郭を隠してしまう」という場合も、メガネを外すように言われます。
他にもありがちな例として「眼鏡のフレームが目にかかっている」と状態にも気を付けたほうがいいでしょう。
なお、補足すると、コンタクトの場合、通常のコンタクトレンズは着けていても問題ありません。ただし「カラーコンタクト」は、瞳の色を変えてしまっているため、顔の一部がうまく認識できていないと判断され、外すように指示されることもあるようです。
そのほか、マスクを着用していたり「歯を見せて笑っていたりする」「大きく口を開けたりしている」「目を細めている」など不自然な表情の場合、適切ではないと判断されます。
免許証のために証明写真を自分で用意し持ち込む場合、以上のことに気を付けないと、使用NGとなって、結局免許センターで撮影することになります。もちろん撮った写真を加工または合成して持ち込むのもいけません。気を付けましょう。