トラックがグシャグシャと渋滞に突っ込んでいく、衝撃的な映像。NEXCO中日本 名古屋支社がSNSで投稿した動画が、話題になっています。いったい何が起こったのでしょうか。

NEXCO中日本が注意喚起

 トラックがグシャグシャと渋滞に突っ込んでいく、衝撃的な映像。
 
 NEXCO中日本 名古屋支社が公式SNSで投稿した動画が、話題になっています。いったい何が起こったのでしょうか。

 これは、2024年4月15日に投稿されたものです。映像にあるのは、渋滞がちょうど始まる、いわゆる「渋滞末尾」という部分。

 一般的には、ここに差し掛かったドライバーは「今から渋滞が始まってますよ」と、後ろのドライバーにハザードランプなどで知らせたりします。

 それがあったのか、あるいは見落としたのか。いずれにせよ、その渋滞末尾に差し掛かったトラックは、渋滞が始まっていることに気づいていなかったようです。スピードを緩めることなく、前のクルマを次々と押しのけるように突っ込んでいきました。

 現場は3車線道路で、右側2本の車線は流れていますが、左端の車線のみ渋滞となっていました。トラックの運転手には、スムーズに流れる車線の風景だけが漫然と見えていたのかもしれません。

 実は自分の走っている車線だけピタッと渋滞で止まっていたのが、視界に入っているのに認識できない、「漫然運転」の状態に入っていたことを、同支社は示唆しています。

 同支社によると、奇跡的にこの事故で、犠牲者は無かったとのこと。

 投稿では「高速道路上での事故の約3割は“渋滞時“に発生!なかでも渋滞末尾で発生した事故の死傷事故に至る割合は、渋滞がない場合と比べて約3倍!」としたうえで、

「運転がうまいドライバーは、漫然運転をしない人です。」と、注意を呼びかけています。

 衝撃的な映像に、コメントでは「コレはアカン」「これ避けようがありませんね」と戦慄する声も。「スマホやマンガ見ながら運転してるトラックドライバーをたまに見かける」と、漫然運転のおそれがある光景に遭遇した人もいました。

 いっぽうで、「渋滞、急減速とかあっても乗用車しかりトラックすらハザードランプ付けずにブレーキングしてくるからまじで危ない」と言う人も。漫然運転のクルマに突っ込まれるとどうしようもない面もありつつも、渋滞末尾で追突の被害に合わないよう、しっかりと後続車へ渋滞を知らせることも重要かもしれません。