ハッチバックや丸目ライトという見た目から「シティの再来か」と言われた「SUSTAINA-C Concept」新たなデザインを採用して欧州初公開となりました。

「シティ再来!?」と言われたモデルが欧州初公開!

ホンダは、2024年4月16日から21日まで開催される「ミラノデザインウィーク」で、最新の都市型電動車両コンセプトである「SUSTAINA-C Concept / Pocket Concept(サステナ・シー コンセプト/ポケット・コンセプト)」を欧州で初公開しました。
 
 日本では、ハッチバックや丸目ライトという見た目から「シティの再来か」と言われていますが、どのようなモデルなのでしょうか。

 このサステナ・シー コンセプト/ポケット・コンセプトは、イタリアのアテッサにあるホンダ・イタリア・インダストリアルの工場での製造工程から生じるCO2排出量を削減しながら生み出される革新的な素材の使用と独特のデザイン美学を実証するる目的があると言います。

 これは、ホンダが2050年までにすべての製品と企業活動においてカーボンニュートラルを達成するという目標を達成するための取り組みのひとつです。

 2023年の「ジャパン モビリティ ショー」で初めて披露されたサステナ・シー コンセプトは、社会が有限な資源の制約からどのように解放されるかを模索するというコンセプトを持っています。

 これは、なおラゲッジに収納でき、ラストワンマイルでの移動性を提供するコンパクトバイクのであるポケット・コンセプトとセットでお披露目されました。

 2台は中古テールランプを原料としたリサイクルアクリル樹脂を使用した塗装不要の外板パネルを採用し、従来の素材では実現できなかったホンダ独自の無塗装仕上げを実現。

 この材料アプローチにより、製造時の排出量を最大45%削減できる可能性があると言います。

 部分的には使用するリサイクル材料によるものですが、自動車工場からのCO2排出量の80%を占める可能性があるパネルを未塗装のままにすることによっても削減できます。

 今回、「ミラノデザインウィーク」の「アイデアの庭」で展示された2台は、白黒の大理石効果を特徴としています。

 これは、成形時にパネルに異なる融点の色を混ぜることによって実現され、材料が型に落ち着くときに大理石のような模様が残ります。

 目を引く外観に加えて、車両パネルはひび割れに強く、軽い衝突後に元の形状に戻ることができるだけでなく、太陽光による劣化を最小限に抑えた高レベルの耐候性も備えています。

 またサステナ・シー コンセプトのリアゲートは、アクリル樹脂の優れた透明性により、スマートフォンの画面のような一枚板で形成されています。

 ミニLEDディスプレイは、単純なテキストや画像を介して他の道路利用者とコミュニケーションできるように設計されており、それによって将来の外装デザインに新しい次元の可能性を示しました。

 サステナ・シー コンセプトの担当・石井健人氏は次のように述べています。

「サステナ・シーは、より持続可能性を考えたときに得られる可能性を証明しています。

 これはパネル自体だけでなく、外側から見えない部分にも当てはまります。

 シャシに環境に優しい鋼材を調達する場合でも、インテリアにリサイクル素材を使用する場合でも、車両の製造方法に変化をもたらすことができる方法はたくさんあります。

 そして、そのどれもが当社の製品の見た目を犠牲にする必要はなく、新素材を活用して独自の美学を生み出し、お客様に高い価値を提供します」

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「ジャパン モビリティ ショー」での展示では、赤・黒・白というカラーから構成されています。

 しかし今回は白黒の大理石調の要素を取り入れており、スタイリッシュな印象を与えていました。