2024年4月18日、ホンダ車のカスタムパーツなどを開発・製造する無限は、スポーツハッチバック「シビック タイプR」向けに開発した各種パーツ群「Group A」を発売しました。

無限が「タイプR」をさらに「最強」化

 ホンダ車のカスタムパーツなどを開発・製造する無限(M-TEC)は2024年4月18日、スポーツハッチバック「シビック タイプR」向けに開発した各種パーツ群「Group A」を発売しました。

 現行型シビック タイプRは2022年7月に登場。11代目シビックに追加された、本格スポーツモデルです。

「Ultimate SPORT 2.0」をグランドコンセプトに掲げ、速さと走る喜びを極めたピュアスポーツ性能を目指して開発されました。

 エンジンは、タイプR専用となる最高出力330ps、最大トルク420N・mを発揮する「K20C」型2リッターVTECターボエンジンが6速MTと組み合わされています。

 ベース車に対し左右フェンダーをワイド化し、ボディ前後には空力性能を向上させるとともに、整流効果や強力なダウンフォースを発生させる専用エアロパーツ、専用サスペンション、専用チューニングのワイドタイヤなどを装着し、迫力あるスタイリングとしています。

 インテリアはタイプR専用の赤いバケットシートやフロアカーペットが採用され、アルミ削り出しシフトノブなどにより独特のレーシーな雰囲気を演出しています。

 そんなシビック タイプRのために開発された「Group A」のコンセプトは「Extreme “R”』。究極のタイプRの実現のため「無限のレーシングスピリットと、長年のモータースポーツ参戦により蓄積されたノウハウ」がつぎ込まれているといいます。

 まず空力パーツでは、フロントアンダースポイラーが前面フロア付近で張り出すことでダウンフォースが増加。さらにリアウイングは可変式で、走行場面によって空力性能を最適化します。これら空力パーツにより、元の車両に比べて25%ものダウンフォース増加があるとしています。

 フロント〜サイド〜リアで繋がるようなデザインが採用され、ロー&ワイドを更に強調させるサイドガーニッシュやリアアンダースポイラーはベルリナブラックでイメージを統一。さらに、フロントバンパーガーニッシュがクルマを「鋭く攻撃的な印象」へと変化させます。まさに「無限のレーシングスピリット」を主張するといいます。

 ほかにも、走行性能を高めるため、専用設計のダイヤモンドブラックの19インチ鍛造アルミホイール「FR10」によって合計10kgの軽量化を果たしています。自動車部品メーカー「BBS」との共同開発により、走行テストもおこなって最適なホイール剛性が実現しています。

 またクロムモリブデン鋼製の「レーシングナット」「レーシングロックナット」は貫通タイプとすることでスポーティな足回りを演出しています。車体の振動は最適化された「パフォーマンスダンパー」によって減衰され、運転しやすさが高まっています。

 内装は、フルバケットシート「MS-C」を運転席と助手席に設定し、軽量化と高いホールド感を実現。スポーティさの演出として、「カーボンセンターコンソールパネル」「アルカンターラシフトノブ」が設定されています。

 開発ドライバーを担当したのは、スーパーフォーミュラを2連覇した野尻智紀選手です。なお、タイプR用のパーツは「Group B」も開発中で、2024年の東京オートサロンや大阪オートメッセなどでも展示され、期待が高まっています。