トヨタと中国広州汽車の合弁会社である「広汽トヨタ」は、大型ミニバン「シエナ」に4WDモデルを追加設定しました。同モデルについて日本のユーザーからも様々な反響が集まっています。

実質的エスティマ後継機の新モデルに日本のファンの反応は!?

 トヨタと中国広州汽車による合弁会社「広汽トヨタ」は、2024年4月24日に大型ミニバン「シエナ」に4WDモデルを追加したと発表しました。

 海外専売ながら、日本でも一定の知名度を誇る「シエナ」。その詳細と反応を探ってみました。

 シエナは、1997年に北米でデビューしたミニバン。卵をイメージさせる未来的なスタイルで話題になった「プレビア」(日本名「エスティマ」)の実質的な後継モデルで、駆動方式はオーソドックスなFF(フロントエンジン・フロントドライブ)です。

 当初は北米生産、北米専売でしたが、2021年に発売された現行モデル(4代目)は日本を除いた世界各国での展開が進んでおり、生産は北米のほか、中国でも行われるグローバルモデルとなっています。

 ボディサイズは、全長5165mm×全幅1995mm×全高1765mm、ホイールベース3060mmとなっています。

 参考までに「アルファード」のサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm、ホイールベースは3000mmです。イメージとしては、アルファードをちょっと低くしつつ、全長と幅を広げたような形状といえます。

 実際、エクステリアは巨体ながらもシャープさがあり、スポーティなデザインとなっています。

 インテリアはそのサイズを活かし、広々とした空間になっています。アルファードに比べると、ワンランク下の車格になるようですが、上質感はなかなかの物です。

 パワートレインは2.5リッターのハイブリッドを搭載しています。そして、今回中国で追加されたのが、後輪軸にモーターを搭載した「E-Four」という4WDモデルです。

 このE-Fourは、トヨタがハイブリッドカーに搭載している駆動方式。路面状況を検知して前後輪トルク配分を制御し、走行を補助するシステムとなります。

 4WDモデルの価格は、これまでのRWDモデルより1万元(約21万円)ほど高い33万5800元(約720万円)からの提供となります。

 また、4WDモデルとともに、2WDモデルに最上級グレードとして「プラチナエディション」が加わったのも今回のトピック。

 ワイドバリエーション化により価格帯は29万9800元(約645万円)から41万800元(約880万円)となり、より幅広い層が購入対象となりそうです。

 「広汽トヨタ」のSNSでは、E-FOURを搭載したシエナについて「雨天でも安定し、安心して走行できる」と説明しています。

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 アルファードとはまた違った魅力のある「シエナ」。日本のユーザーの中でも、注目する人は少なくありません。

 コメントを見ると「全長全幅をもうちょっと詰めて販売してくれない?」「日本でも絶対売ってほしいんだけどね」「幅が1750mmくらいにならないかぁ」といった意見がチラホラ。サイズは気になる一方、それでもデザインに惹かれる人はいるようでした。

 また、国内で乗っている実車を見た人は「大きくて存在感があった。アメリカのクルマらしい」と語っていました。