ホンダと東風汽車の合弁会社「東風ホンダ」は、クロスオーバーEV(電気自動車)「e:NS2(イーエヌエスツー)」を発表し、予約受付を開始しました。その詳細と反応について見てみましょう。

ホンダが中国で展開する「e:NS2」はどんなクルマ!?

 ホンダと中国東風汽車の合弁会社「東風ホンダ」は、2024年4月25日に行われた「北京モーターショー」で、新型のクロスオーバーEV「e:NS2(イーエヌエスツー)」を発表し、予約受付を開始しました。
 
 SNSなどでは早くも反響の声が集まっているようです。

 2023年には自動車輸出台数が世界一位を記録するなど、発展を続ける中国の自動車市場。ホンダは、その中国でEV専門のサブブランド「e:N」シリーズを展開しています。

 その第2弾として、東風ホンダから発表されたのがe:NS2です。ちなみに、ホンダの中国現地法人からは兄弟車となる「e:NP2」が登場しています。

 e:NS2はSUVの機能とセダンの快適性を両立した「新ジャンルのEV」を目指し開発されました。

 ボディサイズは全長4788mm×全幅1838mm×全高1570mm、ホイールベースが2735mm。トヨタ「ハリアー」と同じくらいのサイズ感になります。

 エクステリアでは、ヘッドライトとグリルが横一列で繋がった顔面が印象的です。また、シャープな印象を受ける車体ながらセダンより車高が高めになっていて、安定感のあるスタイルになっています。

 内装はシンプルなデザインにまとめられています。

 インパネは、運転席と助手席を横断する横基調のデザインを採用。中央にはタブレット調の12.8インチディスプレイを装備し、運転席にはヘッドアップカラーディスプレイを搭載しました。

 ボタン類が少ないため、サイズ以上に広々とした印象を受けます。

 パワートレインには、最高出力150kW(203hp)のモーターと68.8kWhのバッテリーを組み合わせています。航続距離は545km。

 現地メディアによると、価格は15万9800元(約340万円)から17万9800元(約383万円)とのこと。ただし先行したプレセールでの価格になるようなので、実際にはもう少し高額となりそうです。

 ホンダは、今回のe:NP2とe:NS2について「クリーンで知的さを感じる室内空間にあわせて、人とクルマが一体になったような走りを提供することで、爽快な移動体験の実現を目指しました」と評しています。

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 日本でも人気を得そうなデザインをしているe:NS2。電気自動車の需要が増えてくれば、国内市場にも登場するかもしれません。

 画像を見た人からは「ちょっと大きくなったZR-Vみたいな感じ」「プジョーとかをモチーフにしているのかな?」「シルエットだけだとレクサスっぽさもある」など、さまざまな反応が出ていました。

 中でも目立ったのはプリウスとの比較。「一瞬プリウスかと思った」「プリウス的な雰囲気がする」など、その印象を重ねる人が多くいました。