スズキは軽トラックの「キャリイ」「スーパーキャリイ」「キャリイ特装車」に改良を施し発売しました。歴史のある同車の最新モデルについて、SNSではどのような反響が見られるのでしょうか。

スズキの最新「軽トラック」ユーザーはどう思う?

 2024年4月19日、スズキは改良を施した軽トラックの「キャリイ」「スーパーキャリイ」「キャリイ特装車」の販売を開始しました。
 
 現在日本で新車販売されている軽トラックは、同車とダイハツ「ハイゼット」の2車種のみ(他の車種はどちらかのOEMモデル)。そんな貴重な存在であるキャリイの改良モデルについて、SNSではどのような反響が見られるのでしょうか。

 キャリイはスズキが1961年に発売した長い歴史を持つ軽トラック。現行モデルは2013年に登場した11代目にあたります。

 力強く扱いやすい660ccエンジンに頑丈な車体や使い勝手の良いインテリア、広い荷台といった構造を備え、軽トラック市場で確固たる地位を築いています。

 今回改良された新型モデルでは、「後方誤発進抑制機能」に「ブレーキ制御機能」を追加。

 また、キャリイとスーパーキャリイどちらにもスズキ独自の先進安全機能「スズキセーフティサポート」を全車標準装備とし、安全性能を高めました。

 さらに、5速MT車には停車時アイドリングストップシステムを搭載し燃費性能を向上させたほか、キャリイのKXとスーパーキャリイのXグレードにLEDヘッドランプを標準装備し、高い視認性を確保。

 そのほか、電波式キーレスエントリーやパワードアロック、パワーウィンドウを全車標準装備するとともに、キャリイのKX、スーパーキャリイのXグレードおよび特別仕様車のXリミテッドには電動格納式リモコンドアミラーも標準採用するなど、快適装備が充実させています。

 車体色には新色として「デニムブルーメタリック」を新たに設定しました。

 また、特装車の「頑丈ダンプ」「浅底ダンプ」「清掃ダンプ」「リフトダンプ」仕様の四輪駆動、5速MT車において、デフロック機構を追加し、悪路での走破性を高めています。

 新型キャリイの車両価格(消費税込)は、111万7600円から152万4600円、新型スーパーキャリイが123万6400円から163万3500円。特別仕様車のスーパーキャリイXリミテッドは151万4700円から174万3500円です。

 またキャリイの特装車シリーズは、金太郎ダンプ 、頑丈ダンプ、浅底ダンプ、清掃ダンプ、リフトダンプ 、保冷車、冷凍車(1WAY、2WAY)、低温冷凍車、移動販売冷凍車、垂直式ゲートリフターと多岐にわたり、147万5100円(保冷車・2WD・5MT)から248万8200円(低温冷凍車・4WD・4AT)です。

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 この新型キャリイシリーズについてSNSでは、「新しいスーパーキャリイ欲しいです」「トランスミッションは自分で操るMTしか買わないけど電動ミラーになったのは嬉しい!」「軽トラにも電動ドアミラーや集中ドアロック、パワーウィンドウまで付くとは、時代を感じるね」「アイドリングストップ追加で燃費が良くなるだろうし良いじゃん」など、今回の改良を好意的に受け止める声が寄せられました。

 一方で、「軽トラなのに不要な装備が多すぎる…」「軽トラは何よりも低コストとタフさが大切。高くなるうえに壊れる可能性のある電動装備はいらなかった」というコメントもあり、「軽トラを普段のアシに使用するから豪華装備を求める人が増えているのかな?」と、軽トラというクルマのありかたや使い方については意見が分かれています。

 また、「いつの間にか軽トラ高くなったなぁ〜!」「最低価格が111万円!? 値段が上がったね」など、現代の自動車業界全体で叫ばれる車両価格の上昇について言及するコメントも。

 そのほか、「改良されるなら6速MTが欲しかった」「CVT搭載して変速ショックが無くなるといいのに」「軽トラにもターボ設定があったら売れると思うんだけどなぁ。軽バンにはあるのに」といったさらなる性能向上や機能追加を求める声とともに、「スズキが燃費的にも不利なFR貨物車を作り続けるのはそれを求めるお客さんが居るからの努力だよ」「他のメーカーみたいにモデル廃盤しないのはスズキの良心!」と、キャリイを改良しながら現在も販売し続けるスズキを応援するファンの声も印象的でした。