トヨタは2024年5月3日、フランスで新型「プロエース」を発売すると発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

大口顔がカッコイイ! 新型「プロエース」

 トヨタは2024年5月3日、フランスで商用車の新型「プロエース」を発売すると発表しました。

 プロエースは、トヨタが欧州で展開するLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)。シトロエンやプジョー、フィアットなどを傘下にするステランティスグループが設計・生産した車両をトヨタの販売網で展開するOEM(相手先ブランドによる生産)車です。

 2013年に販売を開始し、2016年のフルモデルチェンジで2代目です。2023年暮れには大幅な改良を受けた新型が発表され、今回フランスで発売されることになりました。

 新型プロエースは、グリルレスとしながらバンパー開口部周辺を視覚的に広くした“大口顔”が特徴。バンにありがちな野暮ったさが払拭され、新世代にふさわしいすっきりとした印象になっています。

 ボディサイズは全長4980mm×全幅1920mm×全高1890mm。ロングボディは全長が5330mmとなります。

 前席3人掛けのコックピットはセンターディスプレイの大型化に伴い、ステアリングも含めて部分的にデザインが変更されました。計器表示部が全面デジタル化されたのも新型の特徴です。

 パワーユニットはディーゼルエンジンまたはモーターです。ディーゼル車は排気量が1.5リッター(最高出力120HP)と2リッター(最高出力140HPまたは180HP)があり、ギアボックスはいずれも6速MT、2リッターのみ8速ATも設定されています。

 モーター搭載のEV(電気自動車)は最高出力136馬力を発生。航続距離はバッテリーの容量が75kWhの場合で350km、50kWhの場合で224kmとなります。

 価格(税込み)はディーゼル車が3万6720ユーロ(約615万円)から、EVは4万6020ユーロ(約770万円)から。従来モデルと比べてディーゼル車はほぼ据え置き、EV車は1160ユーロ(約20万円)高くなります。